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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

著書

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著(中央法規出版)

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)

第242回【障害者】っていうカテゴリーに違和感満載!?

 いよいよ、11月に突入です!一気に気忙しく感じてしまうのは、私だけでしょうか?とはいえ、まだまだ啓発イベントや様々な方の前でお話させていただく機会は続きます。1人でも多くの方に正しい情報を、そして、障害のある方々とのコミュニケーションが「特別なことではないんだ」という事を実感し、気付いていただけるような機会を、増やしていきたいと思っております。

補助犬たちのリラックスした寝顔は、
本当に幸せな気分にしてくれます♪

 さて、最近ありがたいことに、様々な分野の方とお話させていただく機会が増えております。そんな中で、いくつもの奇跡的な出会いが重なり、当会の活動により深みが出てきましたし、何より間違っていない!という確信を持ちながら活動を前進させられることに、ワクワクが止まりません♪ この「ワクワクが止まらない」という表現、最近では様々な分野で使われていますが、仕事にしても遊びにしても、やはりこの「ワクワク」を追求することが重要とされています。特に、我々のように社会課題に取り組む人間は、自分が置かれている場所や立場だったり、仲間達との間に「ワクワク♪」する気持ちや幸福感が無ければ、決して良い課題解決には繋がらないと思っています。(もちろん、難解な課題は山積みではありますが…そこも仲間とプラスのパワーを連携させて!挑み続ける必要があると感じています…)
 だからこそ、当会はもっともっと、参加者はもちろんのこと、スタッフもボランティアさんも、全員が「ワクワクする」企画を生み出して行きたい!と思っております。

 最近、様々なところで話しているなかで、「障害者」というワードを使うたびに、とても違和感を感じるようになりました。体感的には去年くらいからかもしれません。自分の中でもよくわかっていないのですが、この「障害者」という言葉に含まれる人たちの中に、我々の仲間でもある補助犬ユーザーさんたちも含まれるわけです。障害当事者と呼ばれるこの方々とお話をすればするほど、その方々を知れば知るほど・・・「その人」は「その人」であり、私の中での「障害者」というカテゴライズに、非常に違和感を感じるようになったのだと理解しています。 つまりは、みんな違ってみんな良い、みんな違って当たり前なんです。これは、私の中の障害理解がステップアップしたのかな~と思いつつ、そのステップを登った先に、また次の違和感が生まれました・・・ この「障害理解」ってなんなんでしょう・・・(苦笑)
 もちろん、最新の考え方として、今までの障害の定義が「医学モデル・個人モデル」から、「社会モデル」になっているのは知っていますし、理解しているつもりです。(参照:第177回 障害の社会モデルって? )
 しかし、それとは違う、もっと手前のところで、全く基礎知識がない方々に、何をどう伝えたら正しく理解していただけるのか?というか、理解の前に気付きを体感していただけるのか・・・そこがもしかしたら、課題のような気がしています。う~ん、永遠の課題かもしれませんが・・・考え続けてみたいと思います。 と、そんなことを考えながら、頭の中が沸騰しそうなのですが(苦笑)、また様々な方のお話を聞きながら、考えを進め、また皆さんにしっかりとした言葉でお伝えできるようにしたいと思っています。

 ちょっと今日は、私の中のモヤモヤ感を書かせていただきました。是非、当会の活動に参加いただき、一緒にこのモヤモヤも共有していただけたら嬉しいな~♪と思ったりしております♪(笑)

 そんな気付きが満載のイベントを土曜日に宝塚で開催します!皆さまのご参加を、お待ちしておりま~す♪
 補助犬3種のデモンストレーションのほか、R-1グランプリの濱田裕太郎さんの漫談が聴けるチャンスです♪

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第20回身体障害者補助犬シンポジウムを開催します!>
 宝塚市の介助犬シンシアをシンボルとした運動が実り、平成14年(2002年)に身体障害者補助犬法が施策され、ともに歩んできました「身体障害者補助犬シンポジウム」も、20回目を迎えます。
 多くの人に補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)について理解していただくために、補助犬デモンストレーション、視覚障がいのある漫談家、濱田 祐太郎(はまだ ゆうたろう)さんによる漫談、介助犬使用者の木村 佳友(きむら よしとも)さんたちをお迎えし補助犬トークを行います。

  • 日程:平成30年11月3日(土曜日)
  • 開催時間:午後1時から午後4時まで(12時半から受付)
  • 会場:ソリオホール (事前申込は不要です。当日直接会場へお越しください。)
  • 内容
    ・補助犬デモンストレーション
    ・漫 談     視覚障がいのある漫談家
             濱田 祐太郎(はまだ ゆうたろう)さん
             (よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属)
    ・補助犬トーク
             定員 先着300人
             費用 不要
             主催 毎日新聞社、宝塚市
             注意事項 ※一時保育あり(10月24日(水曜日)までに要予約)

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#補助犬 #ほじょ犬 #盲導犬 #介助犬 #聴導犬 #がんばれ補助犬 #当たり前 #補助犬同伴拒否0

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 是非、皆さんの様々なお声を、お寄せください。当会では、一緒に社会を更に更にステキに変えて行って下さるサポーターの皆さんを募集しております。お気軽にご連絡ください♪

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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