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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

著書

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著(中央法規出版)

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)

第177回 障害の社会モデルって?

 5月の連休明け、なんとなく気持ちがふわふわしている時期かと思います。新緑の鮮やかさと季節が変わる新しい空気を感じながら、気分新たに楽しく頑張りましょう♪
 かくいう我が子達は、さっそく虫刺されを作って帰ってきました。こんなところにも、季節の変わり目を感じますね・・・♪

「障害」とは、その人個人の身体に「障害」があるから、
ではなく「社会的障壁」があるから、生まれるものなのです・・・

 さて、5月22日の【ほじょ犬の日】啓発シンポジウムで、メインテーマにもしている「障害の社会モデル」ということば、聴いたことがある方、どのくらいおられますでしょうか?
 この、けあサポのサイトの読者は、殆どの方が介護福祉や社会福祉を学ばれている方かと思いますので、最近耳にするようになったキーワードかもしれません。また、当会のサイトを訪れ、当会のFacebook等からこのページにたどり着いて下さった方も、日頃から補助犬や障害者に関心のある方々ですから、一般の方よりも感度が良いと思います。まずは、そのように触れるチャンスがあったり、関心を向けて下さっている皆様から、正しい理解をしていただき、広く社会全体に広げて言ってくださることが、何よりも大切ですし、それしか無いと思っています。

 障害者が困難に直面し、生きづらさを感じるのは「その人に障害があるから」(個人の問題)であり、克服するのはその人(と家族)の責任であり、社会の問題ではない、と考えられてきた今までの「個人モデル・医学モデル」の時代から、社会こそが『障害(障壁)』をつくっており、それを取り除くのは社会の責務だ、と考える「社会モデル」の時代に変わって来ました。

 社会モデルはものの捉え方自体を変える材料となります。
 例として、「聴覚障害者が講座に出たいけれど、手話通訳や要約筆記等の情報保障がない」という状況を考えましょう。このような事は未だに全国各地で発生しています。「耳が聞こえないから参加できない」と考えるのが個人モデルになります。その場合、手話通訳や要約筆記などの情報保障の用意は「例外的、恩恵的な特別な措置」と考えられます。しかし、社会モデルでは、「そもそも主催者が想定していなかったことが問題」となります。情報保障は「本来、用意すべきこと」であり、聴覚障害者が主催者にそれを求めるのは当然の権利となります。
 とはいえ、現状はまだまだ主張しづらいと感じる状況があるように感じますが、権利を求めることはでき、その根拠として社会モデルがベースになってくると考えられます。

 ようは、点字や音声での情報提供がないので、視覚障害者が情報を得られない。スロープやエスカレーターの設置が無いので、肢体不自由者の利用ができない。といった考え方です。

 なるほど~、と頭ではわかるのですが、ではこれを一般の「障害者理解のベースが無い」方々に説明をし、理解をしてもらうためには・・・と考えると、なかなか難しさを感じます。そのあたりのヒントが、今回のシンポジウムでは、得られるのではないかと思っております。
 「障害者理解の最前線」を学ぶチャンスです!是非とも皆様、お誘い合わせの上、ご参加下さいませ♪ 全国から補助犬ユーザーさんたちも多数参加されます。当事者であるユーザーさん達の生の声はもちろんのこと、会場での補助犬達の様子!これも必見です!
 昨年も、同会場でしたが、ふかふか絨毯の上でみんな気持ち良さそうに爆睡・・・。中には、寝言を言う子も居たりして・・・リラックスした空気の中で、多くの学びが得られますよ♪(笑)

補助犬イベントのお知らせ

2017年5月22日 身体障害者補助犬法成立15周年記念
【ほじょ犬の日】啓発シンポジウム
「障害者理解の最前線 ~障害の社会モデルを知る~」

会場:衆議院議員会館
参加無料・手話通訳あり・要約筆記あり

第1部 10時30分~12時00分
基調講演:星加 良司
東京大学 大学院教育学研究科付属 バリアフリー教育開発研究センター専任講師

近年、障害を社会的な問題として捉えていこうとうい認識が広まっています。障害者にとって主要な問題なのは、社会生活を送る上での困難があるということではないでしょうか?障害のある人もない人も、安心して活躍できる社会を作るためにも、障害の社会モデルについて学びたいと思います。

第2部 13時30分~15時00分
  「補助犬同伴の社会参加について~相互理解の観点から~」
  各補助犬ユーザーさんによるパネルディスカッション

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ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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