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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)がある。

著書

『最強の介護職、最幸の介護術』
『最強の介護職、最幸の介護術』

「惻隠の心は仁の端なり」

 2016年7月、相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた入所者ら45人が殺傷された事件。現在、この事件の裁判員裁判の公判が行われています。初公判では、被告人が自分の指をかみ切ろうとする行為を見せ、退廷させられるなかで行われました。2回目の公判では、事件当日の様子が明らかになってきています。被告人が施設内に侵入した後、結束バンドで拘束した職員を連れまわし、入所者一人ひとりについて「しゃべるのか?」と尋ね、意思疎通が難しいとわかると凶器で刺していったという供述調書が読み上げられています。

 この報道を見て、心を痛めない人はいるのでしょうか。
 事件当初、ネット上では被告人を擁護したり、賛同するような意見が多く見られました。
 現在、インターネット上において、何を書くのも自由なのかもしれません。ただ、世に発信するということは、その言葉が多くの人の目に触れるということです。事件のご遺族の目に触れることも十分考えられます。家に帰れば家族とどんな話でも自由にすればいいでしょう。ただ、ご本人の前では言葉を慎むのと同じように、誰の目にも触れる可能性のあるネット上での書き込みというのは、節度をもって行うべきではないでしょうか。
 この事件についてのことだけでなく、あまりにも誹謗中傷の多いネットの世界。人は傷つくのです。苦しむ人、哀しみを背負った人の心に寄り添う気持ちを忘れないでほしいです。

 被告人は犯行の5か月前、ある衆議院議員宛に手紙を渡そうとしています。その手紙には「障害者は不幸を作ることしかできません」と書かれているそうです。

 なんと愚かな発想でしょう。この世に不幸を作ることしかできない人間なんて一人もいません。それは、この事件の被告人であっても同じです。この子が産まれた時、親は幸せを感じたでしょう。この子の幸せを願ったでしょう。人を不幸にしかできない人間なんていないのです。

 みんな誰かを愛せる。みんな誰かを幸せにすることができる。
 みんな何かを変えられる。
 みんなそのチカラを持って生まれてきたのです。


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