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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)がある。

著書

『最強の介護職、最幸の介護術』
『最強の介護職、最幸の介護術』

「権謀術数などいらない」

 昨年12月に施設長に就任して、一年が経ちました。
 振り返ってみると、「今日は何もなく平穏な一日だった」と思った日が一日もありません。めまぐるしい一年でした。

 苦しい時もたくさんありました。悔しく、口惜しいこともたくさんありました。
 ある時は、あまりの悔しさに拳を握り過ぎて毛細血管が切れてしまい、手が腫れ上がったこともありました。
 私の経営方法について「あなたは直球しか投げられない」と批判した人もいました。
 私は「事業は人なり」という考えを大事にしています。どんな時も、人と正面から真剣に向き合うこと。これが私のモットーです。
「権謀術数」という言葉があります。たくみに人をあざむくための策略のことを言います。私は、経営に、いや人間関係にそのようなものは必要ないと信じています。

 苦しい時も一緒に乗り越えてくれる仲間の絆があれば、経営はできます。
 まして福祉経営ともなれば、人をあざむくような卑劣な手段は必要なく、正々堂々と正しいことをするべきです。

 この度、今回で3期目となる「千歳敬営塾」を開講しました。
 私の願いは、福祉の現場で活躍してきた人が、将来、経営を担う管理職になってくれることです。福祉は、「サービス化」から、さらに「ビジネス化」してきていることは否めません。厚労省も社会福祉法人の規模拡大と謳い、合併・事業譲渡を進めようとしています。介護・福祉業界にもМ&Aを導入しようとしているのです。このような社会の流れのなかで、「福祉」というマインドは本当に護られていくでしょうか。
 福祉は本来ビジネスとは対極にあります。日本の福祉を守る…。そのためには、現場を知る者が経営について学び、将来の経営を担うべきだと思うのです。

 福祉職は経営について学ぶ機会がないから、福祉職でない人が経営者になっているところは少なくありません。
 しかし、福祉職は経営の素人だと笑うなら、金を稼ぐことしか知らない経営者は福祉の素人です。そのような人に福祉経営の舵取りは難しい。
 福祉経営に「権謀術数」など必要ありません。必要なのは、福祉を必要とする人の心を救うマインドです。


☆セミナーのお知らせ☆

 令和2年1月24日(金)横浜でセミナーを行ないます。
 新年第一弾で皆さまに元気を持ち帰っていただけたらと思います。
 是非ご参加ください。
 お申し込み・お問い合わせはこちらまで。
 https://www.kanafuku.jp/plaza/seminar/detail.php?smn_id=2410