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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)がある。

著書

『最強の介護職、最幸の介護術』
『最強の介護職、最幸の介護術』

「果てしなき闇の彼方に…」


 2020年の全国の自殺者数が2万1081人となり、11年ぶりに増加していることが分かりました。なかでも、働く女性の自殺者数が増えているそうです。

 新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向にあります。喜ばしいことですが、「コロナ」がこれまでに残した爪跡は、感染という直接的なものだけでなく、多くの人の生活を一変させてしまいました。
 そのなかでも仕事への影響による収入減、もしくは失業に追い込まれた人は少なくありません。
 介護・福祉を職業としている私たちも、「コロナ」によって業務内容は大きく変化しました。それでも常に人材を必要とする介護業界において、失業に追い込まれた人は、他業種よりも少ないと思います。
 職を失うというのは、とてつもなく大きな変化です。そのダメージは計り知れません。
 「絶望」という言葉が頭をよぎります。
 人間は、これからの人生に希望をもてなくなると、心から笑うことができなくなったり、自暴自棄になったりすることがあります。
 介護を受けるご利用者のなかにも、このような気持ちになる人がいるかもしれません。
 身体が自分の思うように動かない。排泄や入浴を他人の世話にならなければならない。食べたいものが食べられない。行きたいところに行けない。会いたい人に会えない。これを絶望的な状況と思っても、何ら不思議はありません。

 私は、福祉職として、このような絶望的な状況にある人、絶望を感じている人に、少しでも希望をもっていただけることがしたいと思っていますが、それがむずかしい時代になりました。普通に生活がしたい。でも、その「普通」が何かすらわからない。混沌とした時代…。
 多くの人が言い知れぬ不安を感じています。ストレスや苛立ちを抑えながら生活しています。それでも人が人として正しいことをする。それでも相手を思いやり、困っている人がいたら手を差し伸べる。そんな世の中であってほしいと、心から願います。

 百、千の絶望があったとしても、一つの希望がそれに勝りますように。

 ご利用者、ご家族、地域の方たちの希望になる。
 こんな時代だからこそ、福祉職である私たちが、その役割を担いたいです。

新刊のお知らせ(編集部より)

このたび、山口晃弘氏の著書が発行されました!
テーマは、介護現場の「リーダーシップ」と「人材育成」です。

現場の職員から「一緒に働きたい!」と思われる人気者リーダーになるために、役立つ知識、使えるツール、心揺さぶられるエピソードが満載の一冊です。ぜひ、ご一読ください!

介護リーダー必読!
元気な職場をつくる、みんなを笑顔にする リーダーシップの極意
定価 本体2,000円(税別)
A5判、218ページ
ISBN978-4-8058-8278-8