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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)がある。

著書

『最強の介護職、最幸の介護術』
『最強の介護職、最幸の介護術』

「だるまさんが転んだ」

 不寛容社会という言葉が流行って久しいです。

 高校生の頃、クラスに弱い者いじめをして、威張っている同級生がいました。
 当時、空手を習い始めたばかりの私は、国際空手道連盟極真会館の創始者である大山倍達総裁に質問する機会があり、このような同級生とどのように向き合っていけばいいか質問しました。
 大山総裁は…、
 「ものも言わずにぶちのめしてしまいなさい。話し合うのはその後でいい。まずはぶちのめすことだ」
 と助言? してくれました。
 しびれました。こんな助言をしてくれる大人がほかにいるでしょうか。

 「君たちね、自分から喧嘩を売ることはないよ。肩がぶつかって文句を言われたら、頭を下げなさい。頭を下げて、文句を言う奴はいないよ。だが、それでも喧嘩を売ってくるなら買いなさい。でなければ、なんのために空手なんかやってるんだ」

 私は、こんな話をする大山総裁が大好きでした。
 30年以上前の話です。
 今の時代なら、こういう発言を叩く人たちがいることでしょう。

 不寛容社会といわれる現代社会は、何か人と違うことをすると、待ってました! とばかりに袋叩き。まるで、「だるまさんが転んだ」のようです。
 これではチャレンジするより、おとなしくしていること、目立たないようにしていることのほうが得策です。
 でも、これでは社会も組織もよくなりません。
 正しいことを正しいと言えること。間違っていることを間違っていると言えること。
 それが社会、組織のあるべき姿です。

 大山総裁の助言に、私は本当に彼をぶちのめしたわけじゃありません。
 勇気をもらい、こういうスケールの大きな人に出会えたから、少しでも近づきたいと努力したから、いまの自分があります。

 他人の揚げ足取りばかりして、優越感に浸って…。
 そんな人生の何が楽しいのでしょう。

 大山総裁、力道山、長嶋さん、王さん…。
 昭和の国民的英雄は、社会に勇気を与えてくれました。

 そんな激動の昭和を生きてきた方たちが高齢になり、いま私たちを必要としています。

 ご利用者に勇気を与えられるような介護士になりたい。
 僭越ながら、そう思います。

新刊のお知らせ(編集部より)

このたび、山口晃弘氏の著書が発行されました!
テーマは、介護現場の「リーダーシップ」と「人材育成」です。

現場の職員から「一緒に働きたい!」と思われる人気者リーダーになるために、役立つ知識、使えるツール、心揺さぶられるエピソードが満載の一冊です。ぜひ、ご一読ください!

介護リーダー必読!
元気な職場をつくる、みんなを笑顔にする リーダーシップの極意
定価 本体2,000円(税別)
A5判、218ページ
ISBN978-4-8058-8278-8