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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)がある。

著書

『最強の介護職、最幸の介護術』
『最強の介護職、最幸の介護術』

「Power To The People」

私の勤務する施設では、若い世代の職員だけで自由な意見交換をする『ミライアル』という集まりが月に一度行われています。ミライアルとは、「未来へのトライアル」という意味が込められた造語です。

 先月のミライアルでは、若い職員から「施設長がどうやって施設長になったのかを聞きたい」という要望があり、テレビ番組にちなんで、「しくじり先生」という企画を行い、私の人生50年史を若い職員の皆さんに聞いていただきました。
 私の人生は失敗と挫折の連続。おそらく若い職員たちには、「施設長」というのが特別な存在ではなく、身近な存在であり、自分たちも努力次第でなれると思ってくれたのではないかと思います。

 いまの若い人たちには、管理職になりたくない、という人が多いと聞きます。
 損な役割に見えていたり、魅力ある立場には見えないのだと思います。残念ですね。
 たしかに、管理職になると大変なことが多い…。いや、大変なことばかりです(笑)
 しかし、自分の人生に描いた目標を実現させるには、力も必要です。私は、29歳のときに無資格未経験で特養に入職しました。資格がないこと、経験がないことで、悔しい思いをたくさんしました。ご利用者の願いを叶えたいと思っても、当時の私の言葉に耳を貸してくれる人はいませんでした。
 「力が欲しい」純粋にそう思いました。

 年数を重ねながら、経験を積み、勉強をし、資格を取得し、職位を得ました。執筆や講演をするようになり、力を得ました。
 29歳の頃といまの私。言っていることにたいした違いはありません。だけどいまは多くの人が耳を傾けてくれます。多くの人が力を貸してくれます。




 大事なのは、上を見ることです。
 若い頃の私は、自分より若い人や経験の浅い人を見て、優越感に浸っているような人間でした。横に並んでいる人を見て、自分と同列の人がいると安心しているような人間でした。自分の人生に描いた目標を実現させるには、上を見なければだめです。
 自分より優れた力を持っていて、自分より先を行き、いまの自分とはかけ離れたところにいる人。
 それでも努力していれば、いつかその差は少しずつ縮まっていきます。
 努力していれば、雲の上の人も、自分と同じところから努力して雲の上に上がったことがわかります。

 いまの毎日がつまらない。退屈な毎日だとしたら、努力しないかぎり、明日も明後日も一か月後も一年後も、ずっと退屈な毎日です。
 今日という日を精一杯生きない者に、今日と違う明日、未来はやって来ない。
 私はそう思っています。

 私は魅力ある管理職でありたいです。ミライアル(未来ある)若者たちが憧れる管理職になれるよう、今日という日を精一杯生きています。

新刊のお知らせ(編集部より)

このたび、山口晃弘氏の著書が発行されました!
テーマは、介護現場の「リーダーシップ」と「人材育成」です。

現場の職員から「一緒に働きたい!」と思われる人気者リーダーになるために、役立つ知識、使えるツール、心揺さぶられるエピソードが満載の一冊です。ぜひ、ご一読ください!

介護リーダー必読!
元気な職場をつくる、みんなを笑顔にする リーダーシップの極意
定価 本体2,000円(税別)
A5判、218ページ
ISBN978-4-8058-8278-8