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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)がある。

著書

『最強の介護職、最幸の介護術』
『最強の介護職、最幸の介護術』

「非常事態から始める人たちへ」

 新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、政府が緊急事態宣言を発令してから一週間が経過しました。
 不要不急の外出を控える、仕事もできるだけテレワークに努め、会社にすら出勤しないなど、少し前では誰も想像しなかったような世の中になっています。

 ちょうど新年度のスタートと重なり、学校では入学式に保護者が参加できなかったり、入学式自体を行なえない学校も多かったです。
 それは会社も同じで、入社式ができないところや入社式の翌日から在宅勤務を命じられる会社も多かったようです。

 明らかな異常事態。誰も経験したことのない社会になっているのです。

 不安ですよね。新入生、新入社員の皆さんは、スタートからこんなことになって、勉強についていけるのか、仕事に着いていけるのか、自分の将来はいったいどうなってしまうのだろう…と。
 そんな風に思って当然です。
 だけど、心配はいりません。
 これが必要な経験とは思いません。こんな経験は誰もしたくない。大切な家族、愛する人を奪っていくこのウィルスを必要だなんて絶対に思わない。

 必要なのは、有事やトラブルを乗り越えるチカラです。

 「クランボルツの理論」というものがあります。

 以前にもご紹介しましたが、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱したもので、「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」と言っています。
 つまり、上手く行っているように見える人は、人生が計画通りに行っているわけではなく、予想しなかった出来事に対しても、上手く向き合っているということなのです。

 しかし、降りかかる試練を迎撃するためには、思考前提として次の5つが必要です。
 好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心。

 今、このときに入学したこと、入社したことを不幸と思わず、この試練をいかにして乗り越えるかを考えてください。それも楽しく、前向きに。

 この状況は誰が悪いわけでもない。こういうときこそ、誰よりも支えてきてくれた親への感謝、無償の愛情への感謝を忘れないようにしましょう。
 私は、クランボルツの理論の思考前提に足りないと思うのは、人への感謝、愛です。

 好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心、そして人への感謝と愛を忘れずに、今をどのように生活するか考えましょう。

 皆さんは、無限の可能性を抱きしめて生まれてきたのです。
 頑張って!!