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和田行男の婆さんとともに

和田 行男 (和田 行男)

「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。

プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)

高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

無関心・無知で餌食にされる


 介護とは無縁のような話ですが、決して無関心ではいられないことが起こっていることに目が留まりました。

 日本の国土が外国人によって買われていることを知っている方は多いと思いますが、30年後50年後の日本国はどうなっていくのかを、国土売却の面から警告的に示唆する本(※)をつまみ読みしてビックリしました。

 学生の頃から地理が好きでよく地図を眺めていましたが、ふと思った疑問は「なんで日本は国境沿いの島が私有地になっているのか」ということでした。
 当時は外国人が買うとまでは思えていませんでしたが、国境沿いの重要な島々(土地)を私有地にできることへの疑問で、「危ういなぁ」ぐらいには思えていました。

 ところが最近目にしたその書物によると、日本は北海道から沖縄県の島まで外国人によって私有地化されていると紹介されていて、しかも重要なポジションにいる公人たちが、僕ら国民が無関心で気づけぬうちに日本のなかに外国が静かに着々と築かれていることを知っていながら手をつけていないということが書いてあり、さらに驚きました。

 北海道のリゾートで有名な村では、リゾート地区内の土地・建物の所有権は外国資本によって取得されているようで、その村の総人口632人中319人が外国人になっているとか、全くひと気のない地域にもかかわらず買収されているところがあるようで、その理由は水源地があり大量移民の場所にもなり得るからだと警告していました。将来はお金のある外国人の療養地になりかねませんね。

 それだけではなく、自衛隊基地や米軍基地のすぐそばにある国土も買収されているようですから、日本は「無策・無防備なの?」と思ってしまいますが、さすがにそういうことに対して欧米諸国は警戒して手を打ってきているようです。

 一番知らなかったことでビビったのは、大国中国には2010年に制定された「中国国防動員法」という法律があり、その法律は中国国内のみならず海外でも適用されるそうで、必要とあらば本国の指揮命令下に置き、人も財産も国の管理下に置くことができるようです。

 これって日本国内に中国が点在できるってことで、都内でいえばいきなり隣のビルを中国の領有地に、隣の中国人を兵士にできてしまうってことなんでしょうかね。
 先の北海道の土地のように、療養地として活用されるのならまだしもですが、別の戦略目的があるとしたらと考えると、恐ろしいことです。

 海外から人が日本にきて学ぶこと・働くことは双方に有益になることですし、僕はステキなことだと思っていますが、別の意味で「戦略的力学」が働いているとしたら、無防備に「不動産も好きなだけ買ってください」では、未来を生きる今の日本の子どもたちにとって危う過ぎないでしょうか。

 ただ僕が危ういと思ったところで、この国の重要なポジションにいる人たちが動かなきゃ何も動かないでしょうから、ただつぶやかせていただくしかないって話でしたが、何事に対しても「無関心・無知」というのは餌食にされてしまうのだなと改めて感じた次第です。

 コロナ風が吹きまくり周りが見えなくなっている日本で何が起ころうとしているのか関心を寄せていかないと、僕ら国民には見えない「誰かの餌食」にされかねません。
 ちなみに介護保険制度は、制度改正を控えていますからね。

 ※平野秀樹『日本はすでに侵略されてい』新潮社

追伸

 介護施設で新型コロナウイルスに感染した方が出ると、他の方や職員さんは濃厚接触者として認定されますが、そこではゴミの回収問題が発生しているようです。
 行政や保健所に確認すると、基本は「完全密封して事業所ゴミとして出せる」ようなのですが、収集業者が感染への不安で回収してくれない事態になっており同時に、廃棄場の労働者も不安が強いようで、自分たちで炉に直接捨てに行くのはどうかと逆提案されたようです。
 いろいろなことに建前と実際がありますが、その狭間にいる国民は困ってしまいますね。

写真

 自粛要請に従って営業休止しているパチンコ屋さんの表に掲げていたポスターをパチリ。
 僕はパチンコはしませんが、行きつけの他業種のお店も要請に基づいて閉めており、閉めている人たち自身も厳しい状況にあることも間違いないでしょう。
 今は「笑顔」でいられないでしょうが、そのうえで「笑顔でお会いしましょう」と呼びかけられていることに、僕は何となく明るい気持ちになれました。ありがとうございます。
 でも逆に、東日本大震災の後もあちこちで「がんばろう!ニッポン」を見かけ、こうした呼びかけの言葉が続く日本が僕の知らない次代に入ってきていることを改めて感じています。

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