私はこうして合格しました!
晴れて介護福祉士になった皆さんに、仕事をしながら勉強を続けるコツや効果的な勉強法、受験を仕事に活かす展望についてうかがいました。
第91回 本山さん
本山(もとやま)さん
病院の介護職
本山さんが使った参考書
- 『介護福祉士国家試験過去問解説集2017』 中央法規
- 『介護福祉士国家試験模擬問題集2017』 中央法規 など
本山さんの合格までの道のり
- 本山さんの必勝3箇条
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- 1.「チャンスは1回だけ!」と強い覚悟と意志をもち続ける。
- 2.「合格できたら」と、明るい未来予想図をイメージする。
- 3.試験当日までベストな体調でいられるよう管理する。
介護福祉士国家試験を受験しようと決めたきっかけ
大好きだった祖母を看取った際、「何もできなかった」という後悔が強く残りました。その後、ご縁とチャンスに恵まれ今の職場に転職できたときに、「必ず3年間はどんなことがあっても仕事を続けて介護福祉士の資格をとる!」という目標を定めていたので、今回受験しました。
いつ、何度目の試験で合格しましたか?
第29回の試験を始めて受験し、1回で合格しました。
試験のどれくらい前から受験勉強を始めましたか?
前回の第28回試験が終わった頃から受験勉強を始めました。本格的に取り組んだのは、実務者研修のスクーリングに申し込み、教材を手にした2月頃からです。
勉強法を具体的に教えてください。
まずは実務者研修のテキストに一通り目を通しました。通勤に公共交通機関を利用していたので、その時間に読んだり、休みの日は自宅にいるといろいろな誘惑に負けてしまうので、図書館を利用したりしました。
スクーリング教材をできるだけ早めに読み終え(夏くらいまでに)、その後はひたすら模擬問題集や過去問を解きました。模試や本番が近付くにつれ、あちこち手を出さず、教材と問題集に絞って繰り返し解きました。
試験勉強中のエピソードなどがあれば教えてください。
1回目(9月)の模試よりも2回目(12月)の模試のほうが点数が伸びず、自分のなかで集中力が途切れそうになりました。焦りはしましたが、「本番じゃなくてよかった!」と前向きに考え直し、本番でこんなに悔しい思いをしないように頑張ろうと自分に誓いました。
また、その時になぜ自分は介護福祉士になりたいのか、目指したきっかけを改めて立ち返ることができたので、結果的によかったと思っています。
実務者研修で仲良くなった仲間と勉強できたこともプラスになりました。
「介護福祉士を受験する」と周囲の人たちに宣言しましたか?
はじめは、できるだけ宣言しないつもりでした。でも、職場で休みを調整してもらったり、試験前に仕事が重なったりしたので話さざるを得なくなり、最終的には病棟のほとんどの方が知っていました。
でもその分、理解してもらえたり、応援してもらえたりしたので、有り難かったです。
試験当日や前日に気をつけたことはありますか?
「いつも通り」を心がけました。その頃には図書館に行くのが習慣となっていたので、前日もペースを変えることはありませんでした。少し早めに布団に入りましたが、それ以外はいつも通りに過ごしました。
当日は、下見通り少し時間にゆとりをもって出発することを心がけました。
これから受験勉強を始めようとしている方、始めている方へのアドバイスをお願いします。
「過去問題集をやっていたから安心!」ということはない(出題傾向も含め)です。ただ、模擬問題集を理解しながらしっかり繰り返すことで、問題を解くことに慣れたり、角度を変えた問われ方をされたとしても、動じなくなることはあると思います。
とにかく「コツコツと解く→習慣にする→自信につなげる」こと。まさに「継続は力なり!」だと思います。ちゃんとやった人なら必ず実感できる言葉だと思います。
現在の仕事内容について、教えてください
病院で、患者さまの日常生活の介護をしています(排泄介助、食事介助、入浴介助など)。
仕事のやりがいを感じるときはどのようなときですか?
患者さまの思いを汲み取れたときや、患者さまの思いと同じ方向を向けたとき、笑顔が見られたときやありがとうと言葉をかけられたときにやりがいを感じます。