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受験対策講座

保育士・筆記試験の合格率は20%前後で難関といえます。この狭き門を突破するためには、ポイントを押さえた効率のいい学習が不可欠です。このコーナーでは、近年の各科目の出題傾向や今後の対策について、その秘訣をガイドします。
※毎週火曜日更新!

第32回 令和4年・4月試験「保育実習理論(保育所等保育)」科目について

橋本圭介(はしもと けいすけ)
ヒューマンアカデミー通信講座・保育士講師、学校法人三幸学園大宮こども専門学校専任講師。長年、保育士試験対策の講師をつとめる受験対策のプロ。

保育所保育指針、児童福祉施設実習

 保育実習理論という科目は、保育士養成校で必須である保育所実習及び児童福祉施設実習に取り組んでいるイメージを問題として出題されています。つまり、実習生の立場を想定しています。
 保育所は「保育所保育指針」に則った実習が展開され、乳児院などの施設実習では「乳児院運営指針」など各運営指針に基づいて展開されています。いずれも子どもの最善の利益を保障しようという考え方です。

保育所保育指針

 問7では、「保育所保育指針」第1章「総則」4「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」(2)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」コ「豊かな感性と表現」の穴埋め問題が出題されました。
 問 13では、「保育所保育指針」第1章「総則」(3)「指導計画の展開」の穴埋め問題、 問16では、「保育所保育指針」で使用されている用語について問われました。


児童福祉施設実習

 問19では、児童養護施設実習での入所児童との関係性についての事例問題が出題されました。実習担当保育士の実習生への具体的な対応について問われています。

言語表現

 問18では、現場の保育士が保育所保育指針を読んでいたところ、「言葉が豊かになるようにすること」という一文に目が留まり、具体的に考えたときに「回文」に気が付き、園児たちと言葉遊びをすることになったという事例問題でした。「回文」の例を選択肢の中から選ぶという出題でした。

その他

 問15では、保育所実習を行う準備を進めている段階で、実習で学ぶべきことをまとめた内容について問われました。
 問17では、専門性を高め、生涯にわたって成長し、保育士として働き続けたいと考えている現役保育士の行動についての設題でした。試験に合格して保育士になった後のキャリアアップに関連した問題と言えます。
 問20では、養育里親と里子の間のトラブルなどについて「里親支援専門相談員」に相談した養育里親への対応について出題されました。里親支援専門相談員としての専門性を活かしたアドバイスについて選択する問題です。

 このように、保育実習理論とは言え、実習生以外にも現場の保育士の悩みやキャリアアップについてと幅広く出題されています。これは保育の現場で起こりうる問題を想定しているからです。その解答のカギは「保育所保育指針」です。

「保育実習理論」の受験対策・勉強の進め方

 最後に、次回の試験に向けて、お勧めしておきたい学習ポイントをお伝えしておきます。

  • 1.保育所保育指針の全体の理解(「保育原理」と横断的な出題)
  • 2.実習生としての基本的な考え方の理解
  • 3.児童福祉施設で起こるであろうトラブル対処方法の理解
  • 4.「合格問題集」や「一問一答」を繰り返し解いて慣れるトレーニング