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コミュニケーション技術に関する疑問

利用者の笑顔がふえた!相手とのつながりを深める介護職のためのスキンシップのコツ

 スキンシップはコミュニケーションを良好にするといわれています。でも、こんなこと、ありませんか?

 「利用者に安心してもらえるように、いつも手を触れながら話しかけているけれど、相手は困った顔をしている・・・」
 「相手の表情がわかるように話すときは顔を近づけて話しているけど、なんだか相手は引き気味・・・?」

 年齢差のある利用者と少しでも親しくなりたくて、コミュニケーションの一環としてスキンシップをとろうとしてしても、うまくいかないこともあると思います。
 スキンシップは家族や友達には躊躇なくできても、利用者にはどこまで、どのように対応すればよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
 介護の場面でのスキンシップのコツをご紹介します。

スキンシップを大切にしたら、相手の笑顔が消えた・・・

 例えばこんな場面を考えてみましょう。
 スキンシップを大切にしたい新人介護職。
 利用者のMさんとの距離を縮めたくて、いつも朝の挨拶のときには、顔に触れてその日の調子をたずねています。
 ですが、距離が縮まることはなく、日に日にMさんから笑顔が消えていきます。
 なぜなのでしょうか。


笑顔が消えた理由

 Mさんから笑顔が消えた理由は2つ考えられます。
 1つめは、Mさんはスキンシップが好きではない可能性があること。
 2つめは、身内以外の人との身体接触に慣れていない可能性があること。
 3つめは、顔に触れられて不快に感じた可能性があること。
 「むやみに触れる」「突然、触れる」「乱暴に触れる」「頭部や顔、大腿部などへ触れる」など、相手が望んでいないスキンシップは逆効果になってしまいます。
 また、異性へのスキンシップも慎重に対応する必要があります。
 家族など親しい間柄の場合にはパーソナルスペースが狭くなりますが、知らない人や苦手な人の場合にはパーソナルスペースが広くなるといわれます。

笑顔を取り戻すスキンシップー2つのポイント

 Mさんの笑顔を取り戻すためのポイントは何でしょうか。
 それはMさんの望む方法を見極めながら、ポイント❶「肩や背中、手の甲にやさしく触れる」、ポイント❷「距離感を大切にする」ことです。

 ポイント❶ 肩や背中、手の甲にやさしく触れる
 比較的抵抗を感じにくいとされている肩や背中、手の甲などにやさしく触れてみましょう。ただし、相手の表情をみながら、むやみに触れることは避けます。


 ポイント❷ 距離感を大切にする
 さきほど説明したとおり、人にはそれぞれ「パーソナルスペース」があるため、むやみに侵入すると不快感を増長することがあります。人との距離の取り方は、相手に対する気持ちと関係していますので、日頃から信頼関係を築いておくことが大切です。

 介護現場では、利用者のもっているパーソナルスペースのなかに入って介護を提供するわけですが、「仕事だからあたりまえ!」ではなく、相手を尊重し、思いやりながら、コミュニケーションをとり接することが大切です。

 まとめ スキンシップはまず相手の気持ちを意識するところから

 「スキンシップを大切にしたい!」という気持ちが先行しすぎてしまうと、利用者の気持ちとのあいだにズレが生じてしまうことがあります。
 介護職側の気持ちを押し付けるのではなく、まずは相手がどのように接してもらいたいと思っているのかを意識して、相手の反応や表情を確かめながら信頼関係を築くことが大切です。

本文監修:大谷佳子

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