メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

再録・誌上ケース検討会

このコーナーは、月刊誌「ケアマネジャー」(中央法規出版)の創刊号(1999年7月発刊)から第132号(2011年3月号)まで連載された「誌上ケース検討会」の記事を再録するものです。
同記事は、3人のスーパーバイザー(奥川幸子氏、野中猛氏、高橋学氏)が全国各地で行った公開事例検討会の内容を掲載したもので、対人援助職としてのさまざまな学びを得られる連載として好評を博しました。
記事の掲載から年月は経っていますが、今日の視点で読んでも現場実践者の参考になるところは多いと考え、公開することと致しました。


第54回 精神不安定な利用者の退所計画を考える
(2003年7月号(2003年6月刊行)掲載)

スーパーバイザー

奥川 幸子
(プロフィールは下記)

事例提出者

Gさん(老人保健施設・支援相談員)

事例の概要

利用者:Hさん(68歳)女性
要介護状態区分:要介護2
寝たきり度:A2 痴呆性老人自立度:Ⅱa
入所日:平成14年8月8日
既往歴:右眼床腫瘍、左白内障・緑内障
平成11年 S病院で左眼を手術
平成12年 右眼床腫瘍のためS病院で手術
*現在、右眼は失明(常時眼帯着用)、左眼は明るさを感じる程度。
*緑内障の検査のためS病院へ2カ月に1回定期受診。
経済状況:生活保護(平成14年8月~)。それまでは経済的に自立。
生活歴:父親は町の実力者だったとのこと。20代で結婚し専業主婦となった。28歳で長女を出産。夫と長女は折り合いが悪かった。その後、離婚(何歳の時かは不明)。本人の話によると、長女が勝手に夫の籍から本人と長女の籍を抜く手続きをしてきてしまったとのこと。その後、夫とはまったく音信不通。仲のよかった長男は亡くなっており、姉とは数十年来疎遠になっている。もともと性格は社交的で、編み物や料理を趣味にしていた。

プロフィール

奥川 幸子(おくがわ さちこ)

対人援助職トレーナー。1972年東京学芸大学聾教育科卒業。東京都養育院附属病院(現・東京都健康長寿医療センター)で24年間、医療ソーシャルワーカーとして勤務。また、金沢大学医療技術短期大学部、立教大学、日本社会事業大学専門職大学院などで教鞭もとる。1997年より、さまざまな対人援助職に対するスーパーヴィジョン(個人とグループ対象)と研修会の講師(講義と演習)を中心に活動した。主な著書(および共編著)に『未知との遭遇~癒しとしての面接』(三輪書店)、『ビデオ・面接への招待』『スーパービジョンへの招待』『身体知と言語』(以上、中央法規出版)などがある。 2018年9月逝去。