ケアマネジャー手帳・ケア手帳
『ケアマネジャー手帳2023』・『介護職必携 ケア手帳2023』が完成
今年も使いやすい手帳ができあがりました!
このページでは、ケアマネジャーや介護専門職向けの必須アイテムである手帳に関連する情報をお届けします。例えば、手帳の完成のお知らせや新しく追加した内容、制度改正等に関する補遺情報などなど。定期的にチェックしてみてください。
ケアマネジャー向け➡『ケアマネジャー手帳』
(監修:高室成幸・編集:ケアマネジャー編集部
販売価格は1,540円(税込)
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介護専門職・サ責・生活相談員等➡『介護職必携 ケア手帳』
(監修:公益社団法人日本介護福祉士会・編集:おはよう21編集部)
販売価格は1,540円(税込)
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第9回 「間取り図・周辺地図」のススメ
今回は「間取り図」と「周辺地図」の書き方です。
ケアマネジャー手帳の週間スケジュールの右側半分はフリースペースにしました。それも方眼入りのスグレものです。もちろんメモ代わりに使っていただいてもOKですが、監修した私としては「間取り図」や「周辺地図」を描いてもらうスペースにしてもらいたいな、という狙いがありました。
ほかにも、例えば、家族構成図(ジェノグラム)なんかを書くスペースとして、とってもよいかもしれません。
記録の一工夫
少し切り口を変えて、「記録する」ということについて考えてみます。利用者や家族とのやりとりなどは「文字」で書きおこし文章で記録することができます。音声という消えものを文字で残す・・・これは大正解ですね。
では、利用者や家族の表情や肌の状態、動作などを記録するにはどうするか。もちろん文字を使って文章で残すのもよいでしょうが、リアリティという意味では「写真」や「動画」には敵わないですね。
表情や肌の状態を文章で描写的に書くとなれば、プロのライターさんや作家さんの域にたどりつかなければいけませんしね(^^;) ここでも簡単な「イラスト」を描いて、そこに説明書きを文章で添えたらどうでしょう。わかりやすさはグッと上がります。
それでは、屋内の様子を記録することはどうでしょうか?
「4LDKです」
「約20坪くらいですね。建坪は・・・」
「玄関を入った居間にベッドがあって。ちょうど外が見えます。タンスがあるので狭いですよ。トイレまでは20歩くらいでしょうか・・・」
これをいちいち文章にしていたら手間ですよね。間取り図をチョイチョイと描いてしまえば、屋内の様子は一発で説明がつきます。
冷蔵庫の位置、リビングのテーブルの位置、2階の様子など、すべて「間取り図」で示せば、相手もイメージがしやすいでしょう。
「ここには手すりはありますか? 車いすを置くスペースはありますか?」
こんなやりとりも間取り図があれば可能になります。
では、どうしたらうまく描けるようになるのか・・・
これなどは、インターネットの不動産サイトを使うのが一番です。たいてい検索すると中古一戸建て等の間取り図が出てきます。
これを印刷して、上に白い紙を置いて、その上からなぞるトレーニングを5~6回するだけでも十分うまくなります。
周辺地図も便利
では、利用者のお宅の周辺の環境はどうでしょうか?
「斜め右にコンビニがあります」
「徒歩15分の所に民生委員さんの家があり、20分程度歩くといとこさんの家があります」
「南西に1キロ程度離れたところに〇〇診療所があります」
なんてことを文章でいくら書かれてもさっぱりイメージができませんよね。
では、どうするか・・・そうです!! 周辺地図を描けばいいんです。
地図を描くのも慣れないうちはけっこう苦労します(^^;)。これも間取り図と同じ戦法を使いましょう。インターネットで「住所」を打ち込むと、使っている検索エンジン特有の地図(Googleマップ、yahoo!地図等)が出てきて、その住所を特定した地図が表示されます。それを印刷して、白い紙を上に乗せ、なぞり描きをして練習するのです。繰り返し練習すれば慣れてきますよ。
あるいは印刷した地図にそのまま書き込んで、それをハサミでチョキチョキして、手帳に貼り付けてもいいでしょう。
さらに高度になると、Googleアースで航空写真を検索して、それにじかに書き込み手帳に貼るという手法も・・・(^^;)。これはさらにリアルですからねぇ。