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和田行男の婆さんとともに

和田 行男 (和田 行男)

「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。

プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)

高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

「忘れ」と「つもり」


 すっかり1週間、ブログのアップが遅れてしました。
その因子は「送ったつもり」という「つもり」という錯覚ですが、この「つもり」は僕にとって危険です。

 もともと早合点のおっちょこちょい器質の上に、記憶する力が衰えてきていて、ある作業にとりかかり途中でやめて「置く」と、その作業は完結したつもりになってしまうからです。

 かと言って、最後まで完結させようとすると時間が足りず、それもままなりませんから面倒です。

 かと、言って、一つひとつ記録するのも面倒くさがりの僕には適しておらず、反って記録し忘れの方が危うい場合もありますし、そもそも記録したことを忘れてしまったり、記録したところを忘れてしまったりということもありますしね。

「メールした件ですが、いかがでしょうか」

「お電話でお話しした件ですが、いかがでしょうか」

 後に再確認できるように、用件はできるだけメールでいただくようにしても、再度の連絡も僕からではなく先方から電話してきていただくようにしていても、その時々に完結処理しておかないと、「つもり」が起き上がってきて、周りにご迷惑をかけかねない僕。

「和田さんだから、しょうがないよね」

 社内のことはそれで済ませてもらえるとしても、社外に関係することはそうもいかず、「目を通す」「原稿にする」「修正する」「思考して形にする」など、日々追いかけてくる膨大な事務的処理に「つもり」がいたずらしないようにしようとすると睡眠時間が少なくなりますが、それも61歳くらいまでは平気だったのに、最近は昼間に眠くなってきて日中の活動性が下がってしまい、総体としては非効率に。

 完全に忘れてしまうのと、やったつもりになってしまう、これらは結果同じで、どっちにしても職員であれ家族であれ誰であれ、相手に対して迷惑をかけること。「何とかしなくては」なのですが、なかなか妙案を見いだせないでいます。

 電話番号もスケジュールも記録ではなく記憶でこなしてきた僕。
その力に絶対の自信をもっていたので、そもそも記録化の習慣が身についていませんし、なかなかその自信を捨て切れずにいるため、なお厄介です。

 僕のことをよく知る人は、事前に確認のための連絡をくださいますので事故には至りませんが、それもよく考えれば情けないことなんですよね。

 ますます「忘れる」「つもりになる」であろうこれからの僕のために、何か妙案を見出し、ブログも遅れないようにします。
ほんとに、すみません。

写真

 いろいろな思い出の詰まったお世話になっている居酒屋のママが喜寿を迎え、祝宴をさせてもらった時のケーキですが、この数字を見て、「僕は77歳まで生きていられるだろうか」とふと思ってしまいました。あと13年でその域に達しますが、「干支一回りちょい」ですからね。
 日々の暮らしの中で「とし」を意識することは無い方だと思いますが、それでも60歳代に突入してからは気にかけることが多くなったように思います。それを「とし」って言うんですかね。