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和田行男の婆さんとともに

和田 行男 (和田 行男)

「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。

プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)

高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

健康のまちづくり友好都市連盟 
まちづくりサミット


 宮崎県延岡市を訪れました。
 前に来たのは1973年。宮崎県で開催された植樹祭で走った「お召列車」(天皇が乗って移動する列車で、この頃は特別な装いをした蒸気機関車が御料車をけん引した)の写真を撮りに来て以来です。

 何でまた延岡市に?
 ハイ、延岡市で開催された「健康のまちづくり友好都市連盟」の第二回まちづくりサミットに出席するためです。

 そもそもこの連盟は、福井県若狭高浜市の診療所で「地域医療」に住民主体の組織を築いて取り組んでいる井階診療所長が立ち上げた緩やかな自治体のネットワークで、立ち上がったばかりのほやほやの会です。

 この会は「全国各地で取り組まれている地域ぐるみの健康増進活動・政策およびまちづくり活動・政策の共有、発展を推進し、よりよい地域の実現や地域存続可能性の向上に寄与することを目的とする。」(健康のまちづくり友好都市連盟 規約第2条目的より)にあるように、ぼく流に言えば「座して死を待つより行動あるのみ」と考える自治体(職員)の集まりで、「より良くするために」に時間と労を惜しまない人たちのつながりだと思えば間違いないでしょう。

 北海道稚内市、青森県大間町、岩手県一関市、新潟県粟島浦村、千葉県千葉市、千葉県市原市、長野県栄村、石川県加賀市、福井県鯖江市、福井県高浜町、福井県美浜町、京都府宮津市、兵庫県香美町、大阪府大東市、島根県海士町、島根県益田市、広島県庄原市、山口県下関市、宮崎県延岡市、宮崎県小林市の20市町村が加盟しています。

 僕が面白いなと思った企画は、プログラムの二番目に行われた「ごちゃまぜ☆ラボ」というものです。
 内容は、まず主催自治体である延岡市が自分たちの取り組みを発表し、さらに「より良くするためのアイデア」を参加者から募るというものです。

 延岡市は「地域医療を守る条例」を制定するなど、「健康長寿のまちづくり」に全国の最先端を走っているといわれるほど熱心に取り組んでいる行政のようですが、さらに「それを発展させていくために我々に必要なものは何かを提案ください」と参加者に投げかけると、それを受けた各グループが議論し合い、まとめあげて助言・提案するというもので、非常に熱心に議論し、具体的に提案されていました。
 おこがましいですが、さすが現役の所轄行政マンたちです。

 ちなみに僕が何故、自治体職員のネットワークに参加できるかですが、実は僕、このネットワークに配置されている9名の顧問のひとりなんですよ。

 顧問は、顧問席に座って聞いているだけでは許されず、コメントを求められたのですが、まともなことが言えない僕は「不健康の定義を明確にする」ことと「不健康まつり」(「不健康のすすめ」も言えばよかったかなぁ)を企画してはどうかと提案。

 あまりに健康を前面に出されると気恥ずかしいし、ハードルの高さを感じている人たちは乗れない・乗りにくいだろうから、真逆の発想で真逆の人が集まれる機会をもてばよいと思ってのことだったのですが、自治体の人たちにとっては「おかしなことを言う人だな」「なんじゃ、あいつは」か「スルー」って感じだったでしょうかね。

 僕は飛び入りで「注文をまちがえる料理店」の映像を見ていただき、ほんのさわりだけ話させてもらいました。

写真

 ベトナムハノイ市での光景ですが、後方のバイク後席女性のヘルメット、そう、ポニーテール対応型ヘルメットなんです。オシャレでしょ。
 さすがオシャレに気づかうベトナム人女性って感じですよね。


 このヘルメットは皮でしょうか。
 ヘッドギアみたいですが、なかなかカッコ良かったです。でも日本では、許されないでしょうか。
 ヘルメットの着用が義務づけられたようなので、ヘルメット業界(?)は活況があることでしょう。


 でもやっぱり、ベトナムのイメージはこっちですかね。