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辻川泰史の介護事業経営に必要な考え方

辻川 泰史 (つじかわ やすし)

一期一会の出会いを大切にし、介護のプロとしてサービスを提供する辻川泰史さんによる、これからの事業所運営の指南ブログ。

プロフィール辻川 泰史 (つじかわ やすし)

1978年東京都生まれ。98年、日本福祉教育専門学校卒業。
老人ホーム、在宅介護会社勤務を経 て2002年、(有)はっぴーライフを設立(05年に株式会社化)。08年、(株)エイチエルを設立。現在、コンサルティ ング、講演、セミナーなどでも活躍中。
著書に『福祉の仕事を人生に活かす!』(中央法規、2009年)がある。
はっぴーライフHP
http://www.hl-tokyo.com/
対談ムービー http://www.youtube.com/user/2g66

季節の装飾

 デイサービスや有料老人ホーム、特別養護老人ホームでは、春には桜、夏にはひまわり、秋にはハロウィン、冬にはクリスマス等、施設内を彩る作品を制作している事業所が多くあります。

 季節感を出し、利用者に喜んでもらう工夫は大切です。季節感のある装飾などを行うことで、働くスタッフの気持ちにも変化がつき、良い効果があります。

 しかし、その装飾をどのように行うかという理解が十分でないと、せっかくの意味が薄まってしまいます。クリスマスだから、倉庫に閉まってあるクリスマスツリーを出すだけ、七夕だから竹を出して短冊をつるすなど、事業所で決まっているから行うという作業になっている場合があるのです。それでは経費と時間の無駄使いになってしまいます。

 事業所主体でなく、スタッフ主体、利用者主体で考えていく仕組みが大切です。ミーティングなどで、いつの時期に、どのような装飾を行っていくのか。準備期間、費用、担当スタッフ、どこで制作するかなどを考えて、皆で作り上げる一体感を持つことが重要になります。

 私はよく、いつ装飾を変えるのかという質問を受けます。参考になるのはコンビニエンスストアやデパートです。季節感を先取りし、顧客に季節感を感じてもらい、そのシーズンの商品を宣伝していく。そのためには、冬に春のイベントを考え、夏に冬のイベントなどを考えて決定していくことが必要です。前月に行うのでは遅いです。

 そう考えると、事業計画の重要さが増してきます。売上数値、経費の管理、勉強会の予定だけでなく、装飾をどうしていくのかなどの項目も必要になってきます。

 11月に入り、今年も残り2か月です。来年の事業計画の準備を行っている事業所もあると思います。そういった装飾、季節感を出す計画も入れておくことも大切なことだと感じます。

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