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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

著書

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著(中央法規出版)

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)

第311【人の靴底の方が、犬の足裏よりもばい菌が多い!調査報告!】

 さてさて、補助犬関係者にとっては、非常にうれしい調査研究が公表されました!
 なんと!人の靴底の方が、犬の足裏よりもばい菌が多い!という結果が出たのです!

 2021年1月、オランダのユトレヒト大学の研究者らは、補助犬とユーザーの足裏と靴裏、そして比較対照として一般の家庭犬とその飼い主に対しても、大腸菌とクロストリジウム・ディフィシルの保菌状態を調べるパイロットスタディ(予備研究)を行いました。その結果を「International Journal of Environmental Research and Public Health」に発表しました。

 【参考文献】International Journal of Environmental Research and Public Health

・A Pilot Study on the Contamination of Assistance Dogs’ Paws and Their Users’ Shoe Soles in Relation to Admittance to Hospitals and (In)Visible Disability. Int J Environ Res Public Health. 2021 Jan 10;18(2):513.

<犬にとって大切な肉球>

  • ・役割1 足を守るため
  • ・役割2 滑り止めのため
  • ・役割3 体温調整のため

 研究の概要は次の通り。補助犬25頭とそのユーザー25人、家庭犬25頭とその飼い主25人が対象。人の靴底あるいは犬の足裏からのサンプリングの前に、15~30分のお散歩をする。

 その結果、大腸菌の検出が陰性(検査の反応がなかった)だったのは、全体で犬の足裏72%、人の靴底42%で、犬の方が菌を持っている割合が少ないことが示されました!この歴然とした差はすごいです!そして、その結果を分析すると、補助犬か家庭犬か、またはユーザーか飼い主であるかの違いはみられませんでした。また、細菌の数においても、犬の方が有意に少なく、補助犬&ユーザー、家庭犬&飼い主のどちらの結果も、同様の数値を示しました。もう一つの検査対象、クロストリジウム・ディフィシルについては犬からはまったく検出されませんでした。

 この研究から、犬の足裏は補助犬・家庭犬にかかわらず、一般的に人の靴底よりも衛生状態がいいことが示されました。そして、オランダの病院における補助犬利用者の来院は患者全体の0.02%と推定されました。研究者らは犬が足裏につけて運んでくる可能性のある細菌に対する衛生対策は、短時間の診療ですむ病院においては必要ないと結論しています!これは、世界的中の補助犬ユーザーさんたちに、大きな後ろ盾となる調査研究だったと思います!

 さらに、同調査対象の補助犬ユーザーへのアンケート調査から、補助犬ユーザーの81%、およそ5人に4人が現在の補助犬において1回または複数回、補助犬の同伴拒否をされた経験があり、その主たる理由は衛生面とされていたこともわかりました。家庭犬の先進国と思っていたドイツでも、残念ながらまだまだ補助犬の同伴拒否問題は社会課題として大きく存在するようです。

<犬にとって大切な肉球>
「ねぇねぇ、私たちの足裏って、人間の靴の裏よりきれいらしいよ♪」
「そりゃそうだよ~しっかりした肉球で守られていて、きれいに保つ努力してるんだぜ♪」

 犬にとって、肉球は大切な役割があります。

役割1 足を守るため

 衝撃や圧力から足を守る役割があり、さらに、地面の温度を受け止める役割も果たしています。肉球は皮膚が厚く進化したもので、熱さや冷たさが伝わりにくく、やけどや凍傷などから足を守ってくれます。

役割2 滑り止めのため

 滑り止めの機能があるため、表面が少しザラザラしています。急ブレーキや急カーブをしてもきちんと止まれるよう、グリップのような役割をしています。

役割3 体温調整のため

 犬は主に呼吸や舌で体温を調節しますが、肉球でもわずかながら体温調節をしています。肉球が少ししっとりとしているのは、肉球にある汗腺から汗をかいているためです。

 日本でも、補助犬法ができて19年経つ今も、同伴拒否がなくなりません。理由としては「衛生面」を理由とされる場合がありますが、このような研究調査としてのデータが出ていることは、非常に心強いですね♪ 引き続き、補助犬ユーザーさんたちには、補助犬の衛生・行動管理に責任を持ちながらの社会参加をしていただき、それを受け入れる社会は、安心して正しく受け入れてください♪

【5/22は補助犬の日!啓発動画配信します!】

 毎年、この時期にアナウンスさせていただいている補助犬議連主催の【補助犬の日】啓発シンポジウムですが、昨年同様にリアルでの開催は中止となってしまいました。そこで、全国の補助犬ユーザーさんと補助犬たちの歩みを止めないため、そして、コロナ禍でますます不安が大きい中、少しでもエールを送りたい!ということで、動画配信をすることとなりました!!!

 初の補助犬議連としての動画配信となります。鋭意編集作業中ですので、完成を楽しみにしててください♪ 公開は、5月22日(土)お昼12時からです。リアルタイム配信ではなく、オンデマンドですので、12時以降はいつでもご視聴可能です。ぜひ、ご都合の良い時間、良い場所でご覧ください。
 詳細は、来週のこちらのブログで公開します!こうご期待です♪

 当会は、全国の補助犬ユーザーさん達が、笑顔で活躍できるためのサポートをさせていただきます。そして、補助犬ユーザーさんだけでなく、その先の様々な配慮が必要な方々が当たり前に活躍できるインクルーシブ社会を目指しております!何かお困りのこと不明なことがあれば、お気軽にご相談ください♪ その他、受け入れ側の皆様からのご相談も受け付けております。

ご相談はこちらまで↓ 補助犬ユーザーの受け入れや、障害のある方々の接遇に関して

補助犬よろず相談窓口
 < 日本補助犬情報センター  e-mail:info@jsdrc.jp

<TOKYO応援宣言 人も犬もハッピー!補助犬を知ってほしい!>
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=QWBC_9jWAi4&feature=emb_title

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【障害者支援】全国の補助犬ユーザーと補助犬たちが安心して活躍できる社会を目指して!
(こちらの、Syncableの特設サイトからクレジットカードでの寄付が行えます♪)

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 是非、皆さんの様々なお声を、お寄せください。当会では、一緒に社会を更に更にステキに変えて行って下さるサポーターの皆さんを募集しております。お気軽にご連絡ください♪

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

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 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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