メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

著書

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著(中央法規出版)

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)

第306【 「多目的トイレ」から「バリアフリートイレ」に改名??? 】

 寒暖差の変化が大きな日々が続いています。地方によっても大きな差があり、改めて日本って、長い島国なのだな~と感じています。乾燥もしていますので、体調くずしやすくなっています。手洗いうがいを引き続き徹底して、何とか乗り切りましょう!

 そういえば、この冬の子どもたちの風邪症状・・・全く出ておらず、元気に過ごしてくれているように思います。この時期、毎年冷や冷やしている「インフルエンザで学級閉鎖」なんて情報も全くなし。「インフル発生」情報すらありません。これって、すごいことですよね!!!コロナにかかわらず、どんなに『手洗い』が大切か!がわかりますよね。


補助犬たちは今日もマイペース♪
大好きなユーザーさんたちと一緒に笑顔でお仕事しています♪↓
今日のテーマであるトイレですが…補助犬たちのトイレはこんな感じ↓
https://www.caresapo.jp/relax/hojoken/12873

 さてさて、先日、こんな報道がありました。
 「国土交通省は、ビルや店舗など建築物のバリアフリー設計のガイドライン(指針)を改め、障害者らが使うトイレの名前を「バリアフリートイレ」に変えることを促す。これまでは、「多機能」「多目的」と呼ばれていたが、不適切な利用で障害者らが使えないケースが相次いで報告されていた。3月にも改正する。」一部引用(朝日新聞デジタル2021年2月9日10時30分)

 この多目的トイレの名称に関して、話題になったのは、皆さんも記憶に新しい昨年のことでしたよね・・・
 (「多目的トイレの利用をめぐる問題」については、以前私もブログで厳しく書かせていただきました。
第288【新型コロナウィルスにどう立ち向かうのか?(10) 多目的トイレの新しいネーミング募集!】2020年6月19日https://www.caresapo.jp/relax/hojoken/51856

 ということで・・・新しい名称について、色々な方と意見交換し、アンケート調査なども進めてきたのですが・・・なかなか良い名称アイデアが出てこない状況が続いていました。当事者の方の言葉を借りると「ここしか使えない人専用トイレ」にしてほしい!ということ。

 その部分を大切に考えるために、まず、よく溢れている「思いやり」という言葉。最近、多目的トイレの使用に関するポスターなどに「思いやりを持った利用を」と書いてあったりするのですが・・・トイレ利用に「思いやり」って必要なのかな?と、少々モヤっとしちゃうのです・・・

 だって、トイレって「必要不可欠」ですよね!人が生きる上で生理現象です。そして完全個室になっていることから考えても、人の尊厳がそこには存在するのです!なのに、なぜ「思いやり」の気持ちを向けられなければ、利用できないのでしょうか?と考えてします。それ以前に、基本的な人の尊厳を守るために必要不可欠な場所である!ということを理解すれば、ルールの逸脱なんて起こらないのではないか?と考えます。

 ここからは発信の方法と方向性。今回の報道で「バリアフリートイレ」という名称を聞いて・・・あれ?時代が戻っちゃった???と感じたのは私だけではないはず。少なくとも、私の周囲にいる当事者たちは同じ印象を持っています。

 時代は「バリアフリー」から「ユニバーサルデザイン」に移行してきている中で、久々に「バリアフリー」が前面に出てきたので、少しびっくりしました。たしかに、『限定』するためには「バリアフリー」とするのが良いのかもしれない?という考え方はわからなくもないのですが、この多機能トイレには、バリアフリー(特に物理的なバリアをなくす)が必要な身体障害者のほかに、内部障害やオストメイト使用の方、異性の介助者と行動する当事者など、決してバリアだけの問題ではない人も必要としているのです。

 だからと言って、別の名称アイデアがあるわけではないので、偉そうに言えないのですが、引き続き、当事者の声を生かし「ここしか使えない人専用トイレ」を社会に伝えるのに、わかりやすく納得感のある良い名称がないか?考えていきたいと思います。皆さんからもアイデアいただけると嬉しいです♪

*****************************************

ご寄付に関しまして

 寄付サイトをご覧下さい。

<TOKYO応援宣言 人も犬もハッピー!補助犬を知ってほしい!>
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=QWBC_9jWAi4&feature=emb_title

*****************************************

【障害者支援】全国の補助犬ユーザーと補助犬たちが安心して活躍できる社会を目指して!
(こちらの、Syncableの特設サイトからクレジットカードでの寄付が行えます♪)

*****************************************

#補助犬 #ほじょ犬 #盲導犬 #介助犬 #聴導犬 #がんばれ補助犬 #当たり前 #補助犬同伴拒否0

 是非、皆さんの様々なお声を、お寄せください。当会では、一緒に社会を更に更にステキに変えて行って下さるサポーターの皆さんを募集しております。お気軽にご連絡ください♪

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

JSDRC(日本補助犬情報センター)ロゴ