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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

著書

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著(中央法規出版)

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)

第288【新型コロナウィルスにどう立ち向かうのか?(10) 多目的トイレの新しいネーミング募集!】

 とても不快な報道がありました。週刊誌に取り上げられ、テレビでも何度も繰り返し報道され・・・見るのも嫌になる不快な事件です。あえて、事件と言います。街の声として多くの女性は「不快」な印象を表現されていますが、中には「芸の肥やし」などと宣う中年男性がいて、さらに不快になります・・・が、この事件に関してとやかく言うつもりはありません。

 もっと大切な本質の問題を知り、今もなお、同じ過ちを犯すかもしれない一部(であると信じたい)の方々に変わってほしいのです・・・

 私の大切な友人の一人、車椅子インフルエンサーの中嶋涼子さんが先日、Facebookの投稿で問いかけています。多目的トイレの使い方を考えてほしい! 正しく理解して、困っている当事者が大勢いることを知ってほしい! と・・・。その中で紹介されいている写真が衝撃的すぎて・・・声も出ませんでした。その写真は、ハロウィンの日の都内某所の多目的トイレ。着替えの後なのか? ありえない量のゴミが散乱しており、洗面所のシンク内は、化粧品でもこぼれたのでしょうか? 赤い液体が溜まっている状態・・・。どうみても、ホラー映画に出てくる惨殺現場のような状況・・・。でも、これが現状なのです。

 彼⼥が投稿に書き込んだ #コメントがこの2つ。 今こそ、考えないといけないと思います。

#多目的トイレの名称を変えたい  #だれでもトイレの名称を変えたい


最近、増えてきた補助犬トイレ。
でも、もちろんまだまだ全国的にあるわけではありません。
やはり、基本的には多目的トイレや屋外の邪魔にならないような場所で
ちゃんと後片付けまで実施する。
それがユーザーの義務であり、
守っているマナーです。

 この「多目的トイレの使い方」問題は今に始まったことではありません。性行為、着替え、メイク、飲食、その他想像だにしない様々な使い方をする人たちに、もうずーーーっと前から、『このトイレしか使えない人たち』は苦しめられてきました! さらに現状、不衛生な使用の仕方は、コロナ感染のリスクも非常に高まってしまいます。この現状を全ての人に知ってほしいのです・・・

 こんな利用の仕方をして、平気な顔で楽しく街に繰り出していける人たちのモラルって、どんななのでしょう? どうやったら、そんなモラルが育つのでしょう??? 二人の子育てをする親として、そして、地域・社会の子ども達を見守る大人の一人として、とても大きな恐怖と責任を感じます。。。とても大切な想像力に欠けている方々なのだと思います。どうすれば、このような問題はなくなるのでしょうか?

 かくいう私も、1度も使ったことがないか? と言われると、使ったことはあります。特に子どもが乳幼児の時代、どうしても間に合わない時に何度か・・・ただ、きれいに使用するという最低限のマナーは守り、なるべく短時間で済むように急ぎ、必ずおむつ替えシートを元通りにすることは徹底していました。出しっぱなしだと「戻せずに困る人がいる」ことを、知っていましたので。でも、これも、もっと別の場所におむつ替えシートが設置されていれば、利用しなくて済むわけです。

 「だったら、多目的トイレからおむつ替えシートなくせばいいじゃん!」という声もあがります。そうではないのです。障がいがあって、『このトイレしか使えない』お母さんやお父さんもいるのです。そのような方々にとっては必要な設備なのです。

 コロナ禍の現状において、世界中の人間がリスクを負わなければいけない生活になりました。誰しもに今、何らかの制約や負担が課せられています。そんな中、何よりも必要とされているのが、ニューノーマルな生活の中での「想像力」だと思います。見えない驚異の中で、自分の行動が誰かに何か影響を与えるのではないか? 迷惑をかけるのではないか? 正しい行動なのか?・・・難しいことではありません。最低限のモラルを守った行動をしてほしい、ただそれだけなのです・・・

 『このトイレしか使えない人たち』は車いすの方だけではありません。一見、障がいがあるようには見えないオストメイトの方や、また、男女のペア利用であっても、お一人が介助者という場合もあります。だから、一見しただけで判断できない。だからこそ使う側のモラルと、周囲の正しい目が問われます。

 補助犬ユーザーさんたちも、補助犬の排泄をさせるスペースに使うことがあります。ペットシーツの上で排泄を済ませ、キチンと処理をして帰ります。そこまで、しっかりとユーザーのマナーとして訓練を受けておられます。そのマナーが守れるから、国の認定というお墨付きをもらって、社会参加しているのです。

 自分には関係ない! と思っているあなた。。。全ての人が「いつ障がいや特性がある状態になるか」わかりません。「100%ならない!」と言い切れる人は1人もいません。だからこれは、あなたの問題、あなたの家族の問題でもあるのです・・・。
 1日も早く、警備員などいなくとも、安心して本当に必要な方だけが利用できるようになりますように・・・。そのためにも、皆さんから周囲へ正しくこの問題を伝えてください!

 私は仕事の関係もあり、様々な障がいや特性がある友人たちがたくさんいます。みんなとっても素敵でカッコいい♪ わが子たちは、そんな母の隣で、たくさんのカッコいい、その友人たちと接してきました。

 今回の報道をテレビで見ていた息子(小4)が一言、
「人として最低なことをしたんだね。ダメだね。」と・・・

 この子たちが「GOOD!」と思えるネーミング、みんなで考えてみませんか?

#多目的トイレ #多機能トイレ #だれでもトイレ #みんなのトイレ

ご寄付に関しまして

 寄付サイトをご覧下さい。

<TOKYO応援宣言 人も犬もハッピー!補助犬を知ってほしい!>
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=QWBC_9jWAi4&feature=emb_title

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【障害者支援】補助犬を知っていますか 差別解消に向け理解を広げたい


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#補助犬 #ほじょ犬 #盲導犬 #介助犬 #聴導犬 #がんばれ補助犬 #当たり前 #補助犬同伴拒否0

 是非、皆さんの様々なお声を、お寄せください。当会では、一緒に社会を更に更にステキに変えて行って下さるサポーターの皆さんを募集しております。お気軽にご連絡ください♪

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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