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ケアマネジャーの実務に就く前に
おすすめの書籍・映画etc.

ケアマネの現場に出る前に、アタマとココロの基礎体力を養っておきましょう。
今の時期におすすめの書籍や映画を先輩ケアマネジャーに紹介していただきました。


第3回

「老い」を生きるということ(竹中星郎著、中央法規出版)

高齢者の皆さんによく見られる精神症状や行動を、どのようにとらえ、かかわっていけばよいのか。
支援する第一歩は「老い」を見つめることではないか。
症状などに振り回されるのではなく、一人の人として理解する、その意味。
高齢者ケアにかかわる専門職必読の本です。(N・S)

この本では、老いにともなう精神的な変化や疾患が、事例を使ってわかりやすく解説されています。
私が最も共感したのは、第3章の「ストーリーを読む」(認知症の高齢者の生活障害は十人十色)です。
例えば、「財布を盗られた」などの訴えを専門職がどのように聴けばよいのか。
「妄想」と安易に決めつけるのではなく、本人の訴えの背景に何があるのかを真に理解するためには、「老いの心理」などの知識を有しているかどうかが問われます。これらの知識の有無により、「ストーリー」が浅くも深くもなると書かれています。
この章を読むたびに、「まさに面接はクライエントとの共同作業」であることを痛感します。(H・S)

ペコロスの母に会いに行く(岡野雄一著、西日本新聞社)

認知症高齢者の気持ち、認知症高齢者を介護する家族の思いが4コマ漫画の中で見事に表現されています。
これからケアマネジャーとして、認知症高齢者と向き合い、介護家族と向き合っていかれることになると思いますので、利用者・家族の抱えている思い等をイメージ化しやすくなると思います。
同名の映画もおすすめです。(M・H)

この世界の片隅に (片淵須直監督)

広島の原爆体験をテーマにしたアニメです。
観たあとに自分の心の動きを追うことが大切です。
自分の良い処(部分)探しが大事とわかっていても、実際に行うには難儀が伴います。
それはなぜか!?
苦を知ってはいても 我が経験と重ねられないところに、どうやら課題がありそうです。
誰かに心を重ねて、悲しみを自分のものとし、懸命に生きる姿に元気をもらい、観たあとに自分の心を見つめるトレーニングをすること。
いま一番大事だと思います。(S・T)

第4回は11月12日に掲載予定

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