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父と娘の認知症日記 認知症専門医の父・長谷川和夫が教えてくれたこと

読者「希望が持てました!」
認知症600万人時代を明るく生きるための本

読者から感動の声、続々!

・母の介護をしているときに出会いたかった本です。
 長谷川先生とまりさんのように、ユーモアをもって接することができたら
 私も母を、もっと幸せに介護できたかもしれません。

・認知症になると何もわからなくなるし、家族に迷惑をかけると思っていましたが、
 二人のやり取りを読んで希望が持てました。

・「これからは患者の立場で人様のお役に立ちたい」という
 長谷川先生の志に感動しました。

・認知症になっても、自分のやりたいことを最後まであきらめない、
 それを支えようとする家族愛に癒されました。

認知症になっても、あきらめない!

 長谷川和夫先生は、あの「長谷川式認知症スケール」を開発した有名なお医者さんです。
 今から4年前、88歳のときに、自らも認知症になったことを公表しました。
 長谷川先生のスゴイところは、病気を理由にあきらめなかったことです。

「今度は患者の立場で認知症の情報を発信していきたい!」

 そう言って、これまで以上に講演活動を行ったり、本を何冊も記されました。
 そのうちの1冊がこの本です。

2020年1月に放送されたNHKスペシャル「認知症の第一人者が認知症になった」は大きな話題を呼んだ。(画像はNHKより)

そうは言っても、長谷川先生だからできるんでしょ?

いいえ! 違います!!

 私(著者)にとっては雲の上の存在である長谷川先生。
 しかし、ご家庭では「おじいちゃん」と呼ばれ、
 奥様には頭が上がらないようです(笑) つまり、普通の高齢者です。
 では、なぜ認知症になっても講演したり、本を出したりできるのでしょうか?
 それは、

 長谷川先生が前向きで明るい性格であること、

 ご家族が、本人のやりたいことをやらせてあげようと応援していること、

 そして、初期の段階で認知症の診断を受けて、公表し、
 周囲や地域の人に支えられてきたからだと、私は思います。

 行きつけだった理髪店トリム。ご主人が長谷川先生の送迎をかって出てくれることも。
 地域の支えが嬉しい一幕(本書120.121ページより)

本の中に、支援のヒントが満載!

 本書は認知症の医療や症状を解説する、難しい本ではありません。
 クスッと笑えて、ときにウルっと涙する親子日記です。

 1960年1月の長谷川先生の日記からはじまり、
 2020年11月の奥様とのお散歩まで、先生の足跡を振り返りつつ
 どのように日々を過ごしてきたのかを記しています。

 本文は長谷川先生の日記、まりさんのエッセイと写真で構成されています。

 地元の行きつけの喫茶店でコーヒーを飲んだり、美術館で自撮りをしたり、地域の人と温かい交流をしたりといった、何気ない親子の日々のなかに、認知症の方を支援するヒントが詰まっています。

今年でご結婚61年になるお二人。
奥さまは「船の錨(いかり)」のような存在とのこと。
(本書134.135ページより)

生かされるのではなく、自分の意志で生きたい

 これは本のカバー袖に書かれた長谷川先生の言葉です。
 これに対して、まりさんは次のように答えています。

 「こう話す父を応援したいのです。たとえ認知症がすすんでも、
 父がいま一番希望していることはなんだろうと考えて
 両親と相談しながら工夫していくことが大事なんだと思います。
 できる、できないは別にして」(本書の帯より)

 家族だけでなく、社会全体でそう思うことが、
 認知症になってもあきらめることのない社会への一歩になると信じています。

 多くの方にこの本を読んでいただき、これからの認知症600万人時代を明るく乗り越えていきたいです。

お気に入りのポーズはVサイン!
コロナが収束したら、取材を受けたり、100歳高齢者のインタビューに行きたいと語っている。

 第1編集部 寺田真理子