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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)がある。

著書

『最強の介護職、最幸の介護術』
『最強の介護職、最幸の介護術』

「こんなときこそ」

 世間は新型コロナウイルスに振り回され、みんなが不安な日々を過ごしています。
 介護の仕事をしている方々は、とにかく自分が感染しないように、事業所に持ち込まないように、持ち込んでしまったら大変なことになる…。それを念頭に置きながら生活しています。
 これも知らず知らずのうちにストレスが溜まっていることでしょう。
 本当に一日も早い収束が待たれます。

 このような状況下で、人は何を求めるのでしょう。
 十数年前、当時勤めていた施設内でノロウイルスが蔓延したことがありました。
 まだ対応が浸透していない頃でしたし、ご利用者だけでなく職員も次々と感染し、人員も足りなくなる。そんな不安のなか、一人の女性職員がミニーマウスのカチューシャを付けて現場に入ってきました。「可愛いわね~」ご利用者が喜びました。職員たちも「どうしたの~」と大笑いしました。久しぶりに施設内に笑顔と明るい笑い声が戻りました。

 不思議なもので、この日を境に新たな感染者は出なくなりました。タイミング? 単なる偶然? そうかもしれません。ただ、明らかに空気が変わりました。いくら毎日、換気をしても、変えられない空気の入れ替えができたことを感じました。

 みんなはこんなリーダーを待っているのではないでしょうか。
 こんなとき、リーダーに期待するのは、空気を読むことではなく、空気を変えること。

 普段の業務でもそうです。出勤している職員やその組み合わせによって、空気が変わるのが介護現場の常。誰だって重たい空気のなかで働きたいなんて思っていません。
 だけど、みんなにはそれをどうすることもできないのです。
 そんなところに、闇を切り裂くような明るいリーダー、元気なリーダーが登場し、空気を変えてくれる。これに勝るリーダーシップはないような気がします。

 新型コロナを、元気や明るさで死滅させることはできません。
 ただ、新型コロナに怯える人の心は消毒できるかもしれません。

 介護現場のリーダーの皆さん。
 あなたの想い、あなたの覚悟で、現場の空気を変えられるかもしれませんよ。
 「元気ですかーっ!!」と、闇を切り裂いてみてはいかがでしょうか。