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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑にて人材育成担当。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)がある。

著書

『最強の介護職、最幸の介護術』
『最強の介護職、最幸の介護術』

「誰がために鐘は鳴る」

 今年もケアマネジャー試験が近づいてまいりました。
 10月14日(日)多くの人がこの日に向けて猛勉強中かと思います。すっかり狭き門になった感のあるケアマネ試験ですが、私も十数年前、中央法規出版さんの問題集にかじりついて勉強したものです。こちらのHP『けあサポ』の受験者応援サイトもすごく勉強になります。是非参考にしてください。

 ケアマネジャー……介護支援専門員というだけあって、介護支援の専門職です。一方、支援を受ける側の利用者や家族は、介護、福祉に関して多くの人が情報をもっていません。介護はある日突然やってきます。何をすればいいのかわからない。そんな時に、もっとも頼れる存在がケアマネジャーなのです。

 そのケアマネジャーに必要なスキルは何でしょう?
 心理学や対人援助に基づいた相手に寄り添う気持ち、いわゆる「受容」と「共感」は基本姿勢です。これがないケアマネジャーは、失格だと思います。
 しかし、それだけでは成り立ちません。
 在宅介護を支えていくということは、想いだけではなく、知識、情報が必要です。
 在宅で生活を続けていくために、サービスのマネジメントはもちろんですが、介護者が実際に介護をしていくうえで、福祉用具の活用も欠かせません。福祉用具は日進月歩の勢いで進化をしています。介護保険の負担割合で利用できるものも増えています。福祉用具をうまく使えば、まだ在宅で見れる、ということも少なくありません。
 また、経済的負担も考えなければなりません。すべてが介護保険サービスで賄えなくてもよいのはもちろんですが、「地域にどのようなインフォーマルな資源があるか」「利用できる制度はないか」などサービスも、利用者の個性や希望に合ったものを選択するには、多くの事業所の特徴を知っておくことも大事です。相談できるネットワークを構築しておくのも不可欠でしょう。

 世間では、「ケアマネには当たり外れがある」などと言われています。
 確かに、知識や情報が豊富なケアマネならば、そのマネジメントもご利用者のニーズに合ったものになるでしょう。しかし、その逆ならば……

 受験勉強は、資格を取るためだけでなく、これからケアマネジャーとして、多くの人を支援していくために必要な知識と情報というアイテムです。
 試験の先に、モチベーションを持って頑張っていただけたらと思います。