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辻川泰史の介護事業経営に必要な考え方

辻川 泰史 (つじかわ やすし)

一期一会の出会いを大切にし、介護のプロとしてサービスを提供する辻川泰史さんによる、これからの事業所運営の指南ブログ。

プロフィール辻川 泰史 (つじかわ やすし)

1978年東京都生まれ。98年、日本福祉教育専門学校卒業。
老人ホーム、在宅介護会社勤務を経 て2002年、(有)はっぴーライフを設立(05年に株式会社化)。08年、(株)エイチエルを設立。現在、コンサルティ ング、講演、セミナーなどでも活躍中。
著書に『福祉の仕事を人生に活かす!』(中央法規、2009年)がある。
はっぴーライフHP
http://www.hl-tokyo.com/
対談ムービー http://www.youtube.com/user/2g66

沖縄の介護事業所視察


 7月13日から14日にかけて、介護施設の視察のため、沖縄に行ってきました。天気にも恵まれ、移動中にも青い海と綺麗な空を見て癒されました。

 浦添市にある有限会社スマイルケアの経営する、前田高齢者総合施設に伺いました。施設の代表である宮村社長は看護師であり、在宅に近い状態で介護するというコンセプトの下、いかに自宅に近い環境を整えるかを念頭に置いて事業経営をしています。

 3階建の1階が小規模多機能、2階がグループホーム、3階が住宅型有料老人ホームになっています。各階ともに床の色彩に工夫がしてあり、1階は陽が当たりにくいので明るく、3階は陽がよく当たるので少し暗めになっています。


 多くの沖縄の家にあるように、玄関には沖縄の象徴でもある、シーサーと琉球瓦があります。施設に来るのではなく、家に帰るという意図もあるそうです。


 各階ともにフロアの中央部には、歓談できるコーナーを設置してあり、皆で気軽に「ゆんたく」(おしゃべり)できるようにという意図があります。


 収穫が終わったばかりの家庭菜園です。家庭菜園もあります。季節ごとに沖縄の野菜であるゴーヤー等を栽培しており、昼食には家庭菜園でとれた野菜を出しています。利用者も一緒に栽培・収穫するので、育てて食べる楽しみもあり、生活の楽しみにもつながっています。


 私自身、地方に行く際には必ず地域の介護施設を見学します。地域の特性、風土にあった運営をしているので勉強になります。

 東京などの都市部では、地域の風土に合った事業所の雰囲気を出しにくい場合もあります。家庭的な雰囲気をコンセプトにしていても、うまくいかないのです。その際は、沖縄の介護事業所が大きなヒントになります。沖縄三味線の音楽が流れ、暖かい気候と方言が飛び交う雰囲気は最高です。

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