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高室成幸のケアマネさん、あっちこっちどっち?

高室 成幸 (たかむろ しげゆき)

全国津々浦々、研修・執筆・アドバイザー活動を神出鬼没(?)・縦横無尽に展開する高室成幸さん(ケアタウン総合研究所)。
研修での専門職との出会いや、そのなかでの懇親的な現場を届けます。

プロフィール高室 成幸 (たかむろ しげゆき)

ケアタウン総合研究所所長。
日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』『新・ケアマネジメントの仕事術』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

高室流考えるヒントの本音:連携

 昨日、月刊ケアマネジャー12月号が届きました。前回は記録でしたが、今回は「お金」の特集です。いま、テレビをにぎわせている結婚相談所を舞台にした熟年婚活事件・・・これもお金にまつわる話ばかり。報道によると、容疑者のKは、男性の収入と資産にとても関心が高く、なおかつ「持病持ち」が条件というから、驚きます。

 さて月刊ケアマネジャーの特集は、生活保護、成年後見、悪徳商法、年金などなど、みなさんが利用者(家族)に聞きづらいお金がらみのことを特集しています。


 とまあ、ぜひとも読まれることおすすめします・・・さて、今月号の「考えるヒント」は、全国で一大ブーム?になっている「多職種連携」を取り上げました。


 「連携」とは、ここ10年で急激に増えましたね。この前に「多職種」か「他職種」というかで、微妙に意味合いは変わります。ともあれ、多職種が「連携」を積極的に行うことは、まことに結構な事です。

 厚労省も介護報酬で「連携」加算を積極的に押しているので、「そんなことをやっても、お金にならない」という愚痴は消えました。

 反面、「報酬が出るんだからやらない手はない」という本音が見え隠れする例もあり、いささか残念です。


 今回のテーマでもっとも伝えたかったのは、「連携」ではなく、ほとんど「連係」としか思えないような「連携」があるという事実です。

 法人名は違えど、グループは同じということはよく耳にします。経営者がダブっているというのもありますね。小さな市町村なら、某〇〇医療グループがほとんどの介護・医療・施設資源を持っており、完全な囲い込み化している実態も・・・

 連携という「大きな木」といえども、油断していると、縄張り意識や損得勘定、身内意識によって虫食いが始まっている事はないでしょうか?という問題意識を私は持っています。

 イラストレーターさんには、そのあたりを上手に描いてもらいました。


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