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高室成幸のケアマネさん、あっちこっちどっち?

高室 成幸 (たかむろ しげゆき)

全国津々浦々、研修・執筆・アドバイザー活動を神出鬼没(?)・縦横無尽に展開する高室成幸さん(ケアタウン総合研究所)。
研修での専門職との出会いや、そのなかでの懇親的な現場を届けます。

プロフィール高室 成幸 (たかむろ しげゆき)

ケアタウン総合研究所所長。
日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』『新・ケアマネジメントの仕事術』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

武蔵野市テンミリオンハウスとの出会い

 1週間前の日曜日、私は武蔵野市にいました。この日の対象は、介護保険スタート時に「地域の居場所づくり」として全国的な話題となった「テンミリオンハウス」でボランティア的に活動をするみなさんです。

 ボランティア的というのも、本来、ボランティアは「自発性、無償性」が基本なのですが、武蔵野市からの補助事業であり、ボランティアの方にもいくばくかのパート料?が払われている「有償ボランティア」なので、あえて、ここではそう呼びます。

 今回の依頼は「テンミリオンハウス」が15年経過し、メンバーも高齢化し(例:当時の70歳の方が85歳になっているということ)新たな広がりを作りたい、あらたなステップをめざしたい、という全体を主管する武蔵野市民社会福祉協議会からの依頼でした。


 いろいろなお話をする前に、テンミリオンハウスの悩みを話し合ってもらいました。運営しているのは、住民団体あり、NPO法人ありで、さまざまです。主に高齢者対象ですが、花時計のように幼児・園児を対象としているグループもあるので、若干、悩みは違うようです。

 共通しているのは、「なかなか地域で知られていない」「もっと地域と交流したい」「支え手が広がらない」などでした。

 そこで私は「テンミリオンハウスと言われても、大抵の市民はピンとこないでしょう。宝くじの寄付金で作った施設と思われるかもしれませんね(笑)」と軽く冗談を飛ばしながら、本論に入っていきました。


 「要するに、みなさんは、自分たち発想で活動をされていませんか?15年経過して、まだ地域に知られていないとするなら、それは、広報のやり方が間違っているのか、みなさんの活動が内向きの活動になってしまっているからではないでしょうか?自分たちだけが気持ちのいい活動になっていないでしょうか?」

 と問いかけました。

 なぜこんな話を冒頭に述べたのか・・・

 それは、ある有名なテンミリオンハウスの高齢のスタッフの方が「うちはなにも問題なくやっています。十分な活動をやれていますよ。悩みは・・・う~ん、ないですねぇ」と話されたからです。

 悩みがないのは素晴らしいことです。

 しかし、自分たちにとって都合のよい?評価目線で判断されていないか、という危惧が生まれました。


 サークルや自主的なボランティアなら自分たちが気持ちのよい活動、自分たちの達成感や満足感が目的化するのは正しいと思います。

 しかし、しかし・・・補助事業とは、補助する側の思いがあるわけです。補助費(予算、つまりお金)には、補助する側の「理由と目的」があるからです。それを十分理解せず、いつの間にか準ボランティア活動が自己目的化してしまうと、本来求められていることがちょっと忘れられてしまっているのでは?と私は感じたのです。


 そこから、みなさんがどうやったら新しい利用者と支え手を広げていけばよいか、をノウハウを含めてお話をしました。

  • ・同感づくりと共感づくり
  • ・同意形成の落とし穴と合意形成の勘所
  • ・共同・協同・協働の関わり方の違い
  • ・「6つの縁」の活かし方
  • ・地域の「あるもの探し」のコツ
  • ・違いから入る共感づくり
  • ・人脈づくりは、質より量よりバラエティ
  • ・地域のふくしは「いつでも、だれでも、どこでも、楽しい」が基本

 などなどをお話ししました。

 感想が届きましたので、ご紹介しますね。


「気持ちのよい活動で終わってしまわないようにという言葉は印象的でした。地域に求められるものとは?をつねに考えていくテンミリオンハウスでありたいと思いました。」

「ごもっとも。共感しました。とてもわかりやすかった。聞き入りました。」

「ふだん、自分たちで話し合っても中々わからなかったテーマの糸口が見えたような気がします。」

 私にとっても、とても学びの多い2時間でした。

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ムロさんの写メ日記

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