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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

著書

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著(中央法規出版)

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)

第230回【補助犬たちの夏対策・・・】

 暑いですね・・・という言葉しか出てこない、酷暑が続いています。この異常気象は、いつまで続くのでしょうか・・・
そう考えると、毎年「異常気象だね」と言っている気がします。ということは、この暑さがもう異常ではなくなってしまっているのでしょう。日本特有の素晴らしい四季が無くなってしまうのかと思うと、とても悲しいです。そろそろ(もう遅すぎではありますが)現実に目を向けて、一人ひとりが本気でECOに取り組まないと、地球の怒りは止められない気がしています…
 そんな暑さの中、被災地の皆さんは今も厳しい状況下に置かれておられます。
 広島で被災された当会アドバイザーの盲導犬ユーザーS氏からメール連絡がありました。

みなさんへのご連絡ありがとうございます。また水害の情報も助かります。まだまだ土砂とゴミとの戦いです。リフォームが始まれば私たちのできることは少なくなると思いますが、まだめどは立ちません。でも得たものも多いです。みなさんからの友情も支援もそれです。失ったものは確かに大きかったですが、まんざら悪いことばかりではないですね。-100+120なら勝ちですよ。

 当会も昔からS氏のポジティブシンキングに何度も救われてきましたが、この状況でも感謝を感じられる事自体が本当に素晴らしい!と思いました。
 まだまだ、先は長いと思いますが、当会としてもでき得るサポートは引き続き行っていきます!
 まずは、1日も早く盲導犬とともに日常生活を送れる日が戻るように、そしてその日常が戻った時に「同伴拒否」のような悲しい事が起こらないよう、現状の社会を変える活動に専念したいと思います!

夏素材のケープをつけています♪

 さて、こう暑いと、人と同様に犬ももちろんバテます。補助犬ユーザーさんたちは、『犬の保護者』でもあるので、様々な工夫をされています。
 みなさんは朝、天気予報を見て洋服を考えたりしますよね。
 一般的に天気予報には気象庁の地域気象観測システム「アメダス」による観測データが使用されています。ただ、このアメダスが示す気温というのは、『風通しや日当たりの良い、芝生の上1.5mの位置で、温度計は直射日光に当たらない』条件で計測されています。しかし、我々は常に芝生の上にいるわけではないですよね?アスファルトの反射熱なども考慮すると、実際の体感温度は全く違うものになってきます。特に子ども、車椅子の方、ベビーカーの赤ちゃん、ペットというのは、地表に近く、暑さがより過酷になります。
 気温が30℃の日には、直射日光が照りつけるアスファルトは、温度が50℃以上にまで上昇することがあります。そうなると、地表から1.5mの位置で息をしている大人の顔の周りが30℃の場合、子どもの顔の周りでは38℃、更に低い位置では40℃を超えてきます。ここ数日、子どもの熱中症のニュースが報道されていますが、大人の体感温度+5℃=子ども等の体感温度と考える必要があるとのこと。

 こんな恐ろしい状況下で考えると、外出は極力避けるしかないのですが、どうしても外出の必要があることもありますよね。みなさん、通勤通学はラッシュを避ける意味でも、だいぶ早めに出勤されたりもしていますが、私自身、乳幼児の育児中、どうしても急な用事や体調不良のための受診など…時間をずらせない事もありました。。。難しい問題です。

 補助犬ユーザーさんたちも同じですが、やはりそこは大切なパートナーを守るためにも、夏グッズの用意を含めた事前準備も大切な責務です。当会のアドバイザーに聞きますと

  • 歩き出す前に、必ず自分の手で地表温度を感じる
  • 犬用の靴を履かせる
  • 水と氷を常備して、こまめにとらせる
  • クールベストを着用し、保冷財を首や背中につける
  • マンホールの上を歩かないよう避ける

 などがありました。訓練事業者さんでも、クールベストの開発や、少しでも涼しい且つ着脱しやすい生地は?などの研究もされていました。

 先日、2020年オリンピック・パラリンピック競技大会の日程が正式決定した、との報道がありましたが…このような体感気温の中での運動と応援と考えると、選手の安全はもちろん、観客の安全も大丈夫なのだろうか?命に関わるのではないか?と非常に不安になってしまいます。

 昨年度完成しました「身体障害者補助犬法に関する海外ポータルサイト」には、日本のこの気象情報を海外の方にも正しく知っていただいた上で、来日スケジュールを検討していただくためにも、気象庁のサイトをリンクしてあり、日本の気象情報もしっかりと調べて対策を考えての来日に備えていただきたいです。


 さて、被災地から遠方で、ご自身にどんな支援ができるのか悩まれている方がおられましたら、アンテナショップに出かけてみると言うのはいかがでしょうか?被災地の都道府県のアンテナショップでその地域の特産物や名産物を購入する、それだけでも支援に繋がりますし、スーパーで産地を確認することもできます。また、被災地と言えども、近隣の観光地は被害が無い状況ですから、現地に観光に行って、その土地の経済活性化のお手伝い、も素敵な支援だと思います。
 暑さ対策万全で、支援活動にも参加してみましょう♪

#補助犬 #ほじょ犬 #盲導犬 #介助犬 #聴導犬 #がんばれ補助犬 #当たり前 #豪雨災害
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 是非、皆さんの様々なお声を、お寄せください。当会では、一緒に社会を更に更にステキに変えて行って下さるサポーターの皆さんを募集しております。お気軽にご連絡ください♪

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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