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現場のソーシャルワーカーからのメッセージ

第1回 地域包括支援センターで働く

元・青森市地域包括支援センターのぎわ所長 村岡真由美
(現在は青森慈恵会病院地域医療介護連携室)

地域包括支援センターでの社会福祉士の仕事

 地域包括支援センターとは、介護・医療・保健・福祉などの側面から高齢者を支える「総合相談窓口」です。ここで働くのは、保健師(看護師)や社会福祉士、主任介護支援専門員といった有資格者ですから、社会福祉士という資格はとっても重要なポストです!
 地域包括支援センターには担当地域があり、その地域住民やサービス事業所等へ権利擁護の大切さを伝えることも大切な役割の一つです。その伝え方はさまざまで、ある時は地域の人たちにわかりやすく説明するための紙芝居などを作り、噺家のように地域を巡業したり、ある時はチラシを作って回覧板を活用させてもらいたいと地域の町会長さんたちに直談判したり、ある時は認知症や高齢者虐待の現実を伝えるために演劇を行なったりと、あれこれ試行錯誤しながら、少しでも伝わるように楽しい企画を考え実践しています。そんな風に働く社会福祉士はまさに地域包括支援センターの「顔」と言っても過言ではありません。

新人社会福祉士さんに期待すること

 新人さんには、元気いっぱい、笑顔いっぱいで地域に出向いてほしいです。これが一番!地域の人たちは地域包括支援センターの職員が来ることを待っています。そして、一緒に活動したいと思っている人がたくさんいます。そんな人たちができそうなことを提案してほしいです。なんでも構いません。難しいことはできないし、地域の人たちだけでは最初の一歩踏み出せないのだけれど、私たちが一緒であればその一歩を踏み出す“動機付け”となります。そのために大胆な発想力と行動力がとても大切です。
 まずはチャレンジしてみてください。失敗しても大丈夫ですから! やってみないとわからないのだから、とにかく行動してみよう、と地域の人たちの背中を押す、そんなことのお手伝いをしてほしいと思います。

今、読んでおくとよい書籍

 私が読んだ本としては「地域包括支援センターのソーシャルワーク実践」(中央法規)と「地域包括支援センター運営の手引き」(中央法規)「市町村・地域包括支援センター・都道府県のための養護者による高齢者虐待対応の手引き」(社団法人日本社会福祉士会編集、中央法規)。これらの本は、あると便利という意味で手元に置いておくと安心な本です。また、社会福祉士として、さまざまなケースの相談を受けます。いろんな価値観、生活観がある中で常に平常心を持ち、冷静な判断ができるように準備しておくための本を自分なりに探し、手元に置いておくこともおススメします。私の場合は「セルフ・ネグレクトの人への支援―ゴミ屋敷・サービス拒否・孤立事例への対応と予防」(中央法規)や「セルフ・ネグレクトのアセスメントとケア―ツールを活用したゴミ屋敷・支援拒否・8050問題への対応」(中央法規)など、権利擁護に関する本を参考にしていました。

 支援をする側はいつも迷います。私は迷ったら自分がソーシャルワークを志した原点に戻ること、それから同じ地域包括支援センターの先輩職員や同僚に頼ることを大切にしています。地域の支え手として一緒に頑張りましょう。

市町村・地域包括支援センター・都道府県のための養護者による高齢者虐待対応の手引き

セルフ・ネグレクトの人への支援―ゴミ屋敷・サービス拒否・孤立事例への対応と予防

セルフ・ネグレクトのアセスメントとケア―ツールを活用したゴミ屋敷・支援拒否・8050問題への対応

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