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私はこうして合格しました!

国家試験を突破して晴れて社会福祉士の資格を取得した皆さんに、効果的な勉強法や仕事をしながら勉強を続けるコツ、資格を仕事に活かす展望などについてうかがいました。

第90回 トモさん

第90回 トモさん
放課後等デイサービス勤務

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トモさんが使った参考書

  • 専門学校で配布されたプリント

社会福祉士国家試験のためのレビューブック
医療情報科学研究所=編集
メディックメディア

トモさんの合格までの道のり

日程勉強内容等
4月~8月専門学校へ通い始める(夜間で2コマ)
授業+図書館で勉強
8月~9月勉強のペースが落ちる
10月~翌1月ペースを回復
授業+図書館で勉強
1月末社会福祉士国家試験
2月~3月実習期間
3月合格発表

トモさんが考える必勝3か条
  • 継続する(浮き沈みはあっても勉強しない時期をつくらない)
  • 相談する(自分で何もかも解決する必要はない)
  • 手を広げすぎない

 私は現在、放課後等デイサービスで、事務をしつつ指導員として働いています。働き始めて1年半が過ぎましたが、相談員になることを目指しながら、日々子どもたちと関わり合っています。


自分がソーシャルワーカーになりたいと気づく

 大学卒業後、化粧品の販売をしていたのですが、販売業務では、相談に応じたり、カウンセリングをしたりと、人の悩んでいることを聞く機会が多くありました。そういったなかには、高齢者からのご相談があったり、化粧品だけでは解決できない悩みがあったりと、対応に限界を感じることもありました。そうして、だんだんと心理学的なことを学んでみたいと思うようになり、まずは短期で資格を取ろうと心理カウンセラーの勉強を始めたのです。
 そうして、心理カウンセラーの資格取得を目指して勉強をしていると、社会福祉士という資格もあることを知りました。よくよく調べていくと、相談に乗って具体的な提案・対応をすることができるのは社会福祉士なのではないか、自分が目指すことに一番近い資格は社会福祉士なのではないかと気づいたのです。

仕事を離れて専門学校に通う

 専門学校の夜間部に通って社会福祉士の資格を取得することにしました。通った期間は1年間でしたが、試験までは10か月なので、入学後すぐに受験勉強が始まりました。
 学校の授業は、レジュメを中心に進められましたが、授業の最初には前回の授業の振り返りテストが行われ、授業の最後にはその日の確認テストが行われました。毎回、知識を定着させることができる授業、思い出せる授業は私に合っていたと思います。

受験勉強は学校で

 専門学校では、18時過ぎから2コマ分の授業を受けていましたが、学校の図書館は自由に使用できたので、14時くらいから図書館に行って勉強する習慣をつけました。図書館には、受験参考書も置いてあったし、周りには同じ資格を目指して勉強している人たちがいて、刺激があり、勉強するにはとてもよい環境でした。
 参考書としてはレビューブックを購入しました。でも、受験勉強の基本は、先生方が授業で配るプリントや過去問でした。授業やレジュメで学んだことを押さえなおしたり、過去問を解いてわからないところを参考書で見たりという形で勉強していきました。
 自宅に帰ると夜遅いので、勉強はやっても1時間くらい。わからないところをまとめておく程度でした。

ペースができて中だるみした時期

 新しいことを学ぶことは大変ではありましたが、仕事をいったん辞めていたので、入学後すぐの時期はまだ余裕がありました。ダメ元ですぐに受けさせられた模試も、常識でわかる問題も多く、そこまで悪い点数ではなかったし、勉強時間も確保できていました。
 でも、夏の終わりに少したるんでしまいました。勉強のペースができて慣れてきたので短期バイトをしたのですが、体力的にきつく、勉強量が減ってしまいました。それに加えて、学校の授業で扱う情報量は増え、ついていくのがやっとになってしまったのです。学校では中間テストが定期的に行われていて、他の人の勉強が進んでいることが常に目に見える状況でした。そのなかで、自分が追いつけていない気がして、気持ちに焦りが生まれました。

10月からのリスタート

 国家試験の申込を終えた10月には、そういった焦りをなんとかしようと、受験勉強をリスタートしました。図書館で勉強するというスタイルは変えませんでしたが、授業で先生方がよく出る問題を言ってくれるので、その範囲を中心に過去問題を問くようにしました。また、過去問を解いていると、何回も出ている内容があることがわかるので、それはきちんと把握していくようにしました。
 この時期に自分で学外に模擬試験を受けに行くということはありませんでしたが、早い時期から学校で何度も模擬試験を受けたことを記憶しています。何度か模擬試験を受けていて、勉強が中途半端だと迷ってしまう問題があると感じました。知識を定着させずにあいまいなままにしておくと、怪しい選択肢、それっぽい選択肢に引っかかってしまうのです。

直前期には、1問ずつ解いて読む

 試験の直前期になると、過去問や今まで受けた模擬試験の問題を何度も何度も繰り返すようになりました。でも、150問を一気に解く、科目単位でまとめて解くのは、力試しがしたい時だけです。何問も解いてから解説を読んでも、最初のほうに解いた問題は忘れてしまいます。「すぐに知識を頭に入れるほうが効果的だ」と思って、1問解いたら解説を読むという流れで過去問を繰り返しました。
 ただ、「現代社会と福祉」の哲学的な問題などは内容が難しく、自分は何がわからないのか把握するのも大変だったので、理解することは置いておき、正答を把握しようと割り切って勉強を進めました。
 一時期、移動時間に全く勉強していないことが不安になり、赤シートつきの一問一答形式の問題集を購入して持ち歩いていましたが、それが本当に役に立ったかというと微妙なところがあります。「とにかく何かをやっていたい」という焦りを解消するお守りのようになっていたと思います。
 年末・年始の頃になると、覚悟を決め、新しい問題には手をつけないようにしました。

試験当日は不安を抱えない

 国家試験を受けた日は、自分が解いた過去問などを会場に持っていきましたが、直前に見直すことはしませんでした。私は、中を見て「これ何だっけ?」と気になるものがでてきたら、それを解決せずにはいられません。試験会場に何も持っていかないのは不安なので一応持っていきましたが、時間がない状況で中を見てしまうと、もっと大きな不安を抱えたまま試験を受けることになってしまうかもしれないと思ったのです。

試験を受け終えて

 結果的に、1回の受験で合格しましたが、怖くてすぐには自己採点ができませんでした。マークミスをしていたらどうしよう、0点の科目があったらどうしようと怯えながら、ちょこっとずつ採点をして、「ああ、なんとか90点を越えている」と少しホッとしたことを覚えています。
 試験が終わった後はすぐに実習だったので、試験の中身や他の人の得点を気にしている暇もあまりなく、不安になっている余裕がなかったことは、かえってありがたかったかもしれません。

勉強のやり方を知らなかったからこそ効率的にできた

 私は、もともと勉強が好きではなく、勉強のやり方を知らない状態からスタートしました。授業を受け、図書館で勉強しながら、だんだんと勉強になれていきましたが、それでも自分で答えに辿り着くには時間がかかるタイプだったので、専門学校の先生やクラスメイトにたくさん相談をしました。特に先生には何度も相談し、苦手部分は資料をコピーしてもらったり、試験直前にはヤマをはってもらったりしました。私にとっては、自分だけで勉強するのではなく、先生たちに相談するというのが効率のよい勉強方法でした。

これから受験する皆さんへ

 19科目(18科目群)を長いスパンで勉強していると、モチベーションの浮き沈みが出てくるのは当然です。それでも、全く何も勉強しない期間をつくらないことが大事です。ちょっとでもいいので勉強を継続してください。継続しているといないでは、後半の安心感が違います。
 また、あまり手広く勉強しないほうがよいと思います。受験勉強は、いくらやっても不安で、受験本を買い足したくなります。でも、多く買い揃えると、勉強できない部分が出てきます。勉強できない部分があるとそれが不安につながり、悪循環に陥ります。新しいものに目を向けるよりも、同じものを何回もやって知識を定着させることが重要だと思います。模擬試験を受けた経験からも、あいまいなものをそのままにしておくのは危険だと思いました。
 さらに、人によるかもしれませんが、スマホのボイス機能の活用はおすすめです。「人体の構造と機能及び疾病」や「心理学理論と心理的支援」などの暗記系と言われる科目では、自分で吹き込んだ声を移動中に聞くのは効率的な勉強法の1つだと思います。

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