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受験対策講座

保育士・筆記試験の合格率は20%前後で難関といえます。この狭き門を突破するためには、ポイントを押さえた効率のいい学習が不可欠です。このコーナーでは、近年の各科目の出題傾向や今後の対策について、その秘訣をガイドします。
※毎週火曜日更新!

2023年4月試験に向けた講座がスタートしました!

第36回 令和4年後期・保育士試験「保育原理」の内容や難易度は? 傾向と対策のポイント  

河合英子(かわい えいこ)
保育士。東京都内認可保育所元園長。学校法人三幸学園大宮こども専門学校専任講師。小田原短期大学非常勤講師。

 令和4年後期・保育士試験を受験されたみなさん、お疲れ様でした。受験の感触はいかかでしたか。
 そして、これから受験されるみなさん、この記事を参考にしっかりと受験対策を進めていきましょう。

 私もひととおり解いてみましたが、例年よりも少し難しくなっているように感じました。
 では、出題内容や傾向と対策について、詳しく見ていきましょう。
 最後にはおすすめの学習法もご紹介します。

目次

傾向と対策

保育所保育指針は原文を覚えておくこと

 今回も、保育所保育指針からの出題は、20問中14問と相変わらずの多さです。
 いままでは、保育所保育指針の「根底とする考え方」を押さえておけば、なんとなく答えがわかりましたが、この令和4年後期試験では、原文をきちんと覚えておくことがやはり大切だと身に沁みたのではないでしょうか。

 例えば、

  • ・問3の「第1章 総則 3 (1)全体的な計画の作成」のイとウの原文穴埋め、
  • ・問5の「第2章 保育の内容」の乳児保育の内容の取扱いについての〇×
  • ・問6の「第2章 保育の内容」の乳児保育のねらい及び内容の組み合わせ
  • ・問8の「第2章 保育の内容 3 3歳以上児の保育に関するねらい及び内容 ウ環境」の内容
  • ・問12の「第4章 子育て支援 1 保育所における子育て支援に関する基本的事項」の原文穴埋め
  • ・問13の「第2章 保育の内容 4 保育の実施に関して留意すべき事項」の原文穴埋め 

 これらはいずれも、保育所保育指針の文言をきちんと知っていなければ解答が難しい問題でした。

 また、たとえ〇×の組み合わせを選ぶ問題としても、

  • ・問1の「第1章 総則 1 保育所保育に関する基本原則 (5)保育所の社会的責任」に関する記述
  • ・問2の養護と教育に関する記述
  • ・問4の「第1章 3 保育の計画及び評価」の背景

 これらの問題は、保育所保育指針にありそうな文章が選択肢に並んでいますので、やはり原文を覚えていないとつい騙されてしまいそうです。

 保育所保育指針の考え方を問う問題は4問出題されました。保育士の子どもへの対応についてです。

  • ・問7では1歳児の食事への対応
  • ・問9では保育所における子どもへの対応
  • ・問10は軽度な発達の遅れのある子どもへの対応
  • ・問11は5歳児クラスの子どもへの対応

 これら全ては、保育所保育指針の根底にある考え方を理解していないと、正解が難しい問題です。

保育の現状、歴史、人物、その他について

 問17の日本の保育所の歴史、問18の海外の保育に関する思想家について、これらは基本的な問いであり、絶対にみなさんが勉強された箇所ですね。苦労せずに解答できたと思います。
 問19の海外の保育についても、テキスト(『わかる!受かる!保育士試験合格テキスト2023』)に表を掲載していますので、難しくはなかったと思います。
 最近は基本的な事柄・人物の出題が続いていますので、むやみに学習の範囲を広げないことをお勧めします。知識の引き出しを増やしておくことは、もちろんよいのですがあせることはありません。

 最後の問20では、例年通り「現状と課題」として資料(表)の読み取りが出題されています。必ず正解がわかりますから、落ち着いて読みとりましょう。

今後の出題予想

 問16の「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(=10の姿)」は、出題されるかもしれないと予想されていた方もきっと多かったですよね。10の姿は、今後も出題される可能性は大きいと思います。確実に覚えておきましょう。

 問4では、3歳未満児保育の考え方の背景が問われました。3歳未満児の「発達」の理解をしていなければ、解答は難しいと思います。同様の問題、例えば、乳児期の保育の考え方の背景、幼児期の保育の考え方の背景について、今後出題される可能性が考えられます。
 解答の対策は、各年齢の発達について理解しておくことです。どうすればいいのか悩むかもしれませんが、心配はいりません。保育所保育指針の第2章に記述されている各年齢の保育について、「(1)基本的事項」と「(3)保育の実施に関わる配慮事項」をしっかりと学んでおきましょう。大丈夫、きっと答えられます。

おすすめの学習法

すきま時間を有効活用する

 時間は無限にあるわけではありません。試験までの時間は限られています。ぜひすきま時間の有効活用をしましょう。
 けあサポの一問一答穴埋め月イチ確認テストは、とても有効です。毎日コツコツと積み重ねる努力が必ず花を咲かせます。

「学習の記録ノート」をつける

 「時間がない」「なかなか進まなくて…」という方は、「学習の記録ノート」をつけてみてはいかがでしょうか。ノートではなくても、カレンダーや手帳でもいいですから、今日は、「何の科目を、何分した」「何の科目を、何ページした」という記録です。
 もちろん、できない日もあるでしょう。その日は「できなかった」でも「0分」でもいいと思います。毎日試験に向かう自分の姿勢を確認する意味でも、有効です。
 「保育原理」だけでも、「保育所保育指針第1章、10分」という記録が積み重なって1か月経ったとき、なんだかうれしくなりませんか? 「こんなに勉強した」あるいは「できなかった」などと、いろいろ思うことがあるかもしれません。でも「やったー!」という達成感でも「できなかった・・・」という反省でも、積み重ねは大事だと思います。

持ち歩き用の学習グッズを作る

 また、覚えることが多すぎて、イヤになることもあるでしょう。家で勉強するとき、厚いノートが埋まっていく楽しさと達成感は、何にも代えがたいうれしさですが、持ち歩き用に、小さいノートを作ったり、本日分を1枚の紙に書くというのはいかがでしょうか。どこでも開いて見ることが出来ます。

最新のテキストを使用する

 テキストは新しいもので学ばれることをお勧めします。歴史上の人物等覚えることに変化のない事柄もありますが、より効率的に学ぶためには頻出問題や最新の傾向を知る必要があります。

 毎日、すきま時間で、けあサポの一問一答や穴埋め問題をコツコツとこなして、学習の記録ノートをつけて、的を絞ってがんばりましょう!
 保育の仕事は、とても楽しくやりがいのある仕事です。皆さんの合格を祈っています。