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受験対策講座

保育士・筆記試験の合格率は20%前後で難関といえます。この狭き門を突破するためには、ポイントを押さえた効率のいい学習が不可欠です。このコーナーでは、近年の各科目の出題傾向や今後の対策について、その秘訣をガイドします。
※毎週火曜日更新!

2024年4月試験に向けた講座がスタートしました!

第9回 「子どもの食と栄養」科目について

喜多野直子(きたの なおこ)
管理栄養士、学校法人三幸学園東京こども専門学校専任講師、東京医療秘書福祉専門学校非常勤講師、小田原短期大学保育学科非常勤講師、あさか保育人財養成学校講師、保育士

「子どもの食と栄養」を学ぶ意義(大切さ)

 『食』は私たちが生きていく上で欠かせないものですが、その中でも子どもの時期の『食』は一生の基盤となるのでとても重要です。そんな乳幼児期に関わる保育士は適切な知識を持って、正しく対応できることが求められます。
 食物アレルギーなど、一歩間違えば命に関わってしまいます。そのような幅広い知識について学ぶ科目が「子どもの食と栄養」です。ひとつひとつの知識が現場で役立つ内容なので、試験対策として勉強するだけではなく、子どもの命を預かる専門家として、現場で待っている子どもたちの笑顔を思い浮かべながら勉強してみましょう。

 出題範囲(全国保育士養成協議会HPより)

「子どもの食と栄養」の近年の出題傾向

 栄養素の基礎知識や成長段階に応じて必要な知識、食育、食物アレルギーなど、とても広い範囲から毎年まんべんなく出題されています。
 資料からの出題も多いので、様々な資料に目を通しておく必要があります。改訂されている内容もありますので、最新情報に目を通すようにしましょう。
 また、近年は一汁三菜の配置や日本の主な行事食、食材の旬など、日本人として知っておくべき内容からも出題されています( 『わかる!受かる!保育士試験合格テキスト2022』テーマ(5)「食の基礎」の項目で解説しています)。

2021年10月(もしくは2022年4月)試験に向けた受験対策、勉強の進め方など

 最初は大きなテーマごとにテキストを使って内容を理解し、一問一答で知識の確認、更に問題集を使って実践力を身に付けていきましょう。わからない箇所は必ずテキストに戻り、復習することが大切です。特に「栄養に関する基本的知識」については、他のテーマでも出てきますので丁寧に学びましょう。
 また、最終的には時間配分も考えながら本番と同じ時間を計り、ペース配分も考えて解けるようにしましょう。マークシートに慣れておくことも大切です。また、普段の実力を出すためには長時間の試験時間に耐えられる体力をつけることも重要です。

『わかる!受かる!保育士試験合格テキスト2022』頻出テーマごとの学習ポイント

テーマ(1)食生活の現状と食事バランス

 子どもの食と栄養を学習する上で、まず日本人の食生活の現状について把握することが重要です。朝食欠食や孤食、個食など、なぜこのような食が増えているのか、どのような影響をもたらすのか考えることによって、子どもの食と栄養の知識の重要性についても再確認できると思います。「乳幼児栄養調査」「国民健康栄養調査」などの資料も確認しましょう。

テーマ(2)栄養の基本的知識(炭水化物・脂質・たんぱく質)

 すべてのテーマの基礎固めとして重要な範囲です。消化酵素や1gあたりのエネルギー産生量、構成元素など細かいところまで覚えましょう。

テーマ(3)栄養の基礎知識(ビタミン・ミネラル・水分)

 ビタミン・ミネラルも他の項目と深いつながりがありますので、正確に覚えましょう。種類、生理作用や欠乏症、供給源などについて組み合わせる形での出題が多いので、ひとつひとつの知識を正確に覚えることで点数に結びつきやすくなります。

テーマ(4)食事摂取基準2020

 最初に食事摂取基準の目的や指標について把握しましょう。その上で主要な栄養素の推奨量や目安量について目を通しましょう。以前の「食事摂取基準2015」は現在の「2020年版」の数値と異なる箇所がありますので、過去問などを解くときには注意が必要です。

テーマ(5)食の基礎

 現場でも必要な3食食品群」「6つの基礎食品」「食事バランスガイド」は保育の現場でも特に必要ですので、暗記するのではなく理解するようにしましょう。

テーマ(6)妊娠期、授乳期の食生活

 妊娠期の食生活は「妊産婦の食生活指針」を中心に学習するとわかりやすいと思います。他にも「食事摂取基準2020」の負荷量の数値や、妊娠期に気を付けるべき栄養素など、他の項目とも関連していますのでまんべんなく学習しましょう。

テーマ(7)乳児期、幼児期の食生活

 乳汁栄養・離乳食は最も重要な項目のうちの一つです。出題数も比較的多いので、しっかり点数をとれるようにしましょう。乳汁栄養は母乳と調製粉乳の違いについて、離乳食については定義や、離乳の進め方の目安など、間違えやすい箇所が多いので注意しましょう。資料では「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」「平成27年度乳幼児栄養調査」は頻出です。

テーマ(8)学童期、思春期、生涯発達と食生活

 心身の特徴や食生活、学校給食を中心に学習しましょう。朝食欠食や貧血など、他の項目で学んだ内容も出てきますので、関連付けて覚えましょう。

テーマ(9)体調不良・特別な対応を必要とする子どもへの対応

 脱水症予防や体調不良児の食事、食物アレルギーについてなど、保育の現場で必要な内容を多く扱う項目です。食物アレルギーについては「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年版)」も重要な資料ですので、把握しておきましょう。

テーマ(10)食育、家庭や施設における食

 食育では、「食育基本法」「保育所保育指針」「第4次食育推進基本計画」などのポイントを押さえましょう。問題形式は組み合わせだけでなく穴埋めで出題されることもあります。

 仕事や家庭を持ちながら、時間のない中で勉強されている方が多いと思います。長時間の勉強時間が取れない場合、少しの時間の積み重ねでも力は付くと思いますので、隙間時間を見つけて学習してください。皆さんの合格を心から祈っております!

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