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介護度の高い人の生活を支えるための知識と技術を習得する


 介護保険制度の改正により、特別養護老人ホームの入居者が原則要介護3以上になるなど、施設では介護度の高い利用者へのケアが求められるようになっています。しかし、適切な知識と介護技術がないと、そうした人はさらに重度化が進んでしまいます。
 そこで本誌では、介護度の高い状態であっても、できるだけ長く快適な生活が過ごせるよう、介護にあたって大切となる医学的知識と、生活を支えるためのポイントを整理します。

高齢者の身体の特徴を知る

 高齢になると、若い頃と違ってさまざまな機能の低下が起こり、生活をしづらい状況になっていきます。介護度の高い人を支援するためには、まずそうした高齢者の身体の特徴を知らなければなりません。

  • ・呼吸と循環
  • ・動く
  • ・食べる
  • ・出す
  • ・見る・聴く・味わう・触れる

 こうした生活上の基本的な行為・動作のしくみや加齢による変化を、豊富なイラストでわかりやく学べます。

病気の基礎知識を知る

 介護度はいきなり高くなるわけではありません。さまざまな病気・病態が影響しています。そうした病気についても、イラストや図解でていねいに解説します。

脳神経系疾患、筋・骨格・血管系疾患、介護度の高い人に多い合併症 など

押さえておきたいケアの視点

 重度化は、老化だけが原因ではありません。介護する側によって作られてしまう重度化もあります。利用者に起こったら危険な病態・状態と、それを防ぐために大切なケアのポイントを整理します。

  • ・誤嚥 
  • ・脱水 
  • ・尿路感染症 
  • ・便秘 
  • ・褥瘡 
  • ・拘縮 
  • ・リスクの回避(事故、感染症)

* * *

 重度の人にはどうかかわっていけばよいかわからない…。そうした不安をもっている人は少なくないでしょう。本書は、介護職が安心してケアに臨めるよう、医師、看護師、理学療法士などさまざまな専門家が集まりました。そして、専門的で具体的、そしてよりわかりやすく、知識を提供し、ケアにおけるアドバイスを行っています。
 今後は、施設・在宅を問わず、重度の人への対応がさらに求められるようになるでしょう。本書が手元にあれば、必要な知識と技術がすぐに身につきます。
 9月16日発売です! ぜひご活用ください。

(中央法規出版 第1編集部 郡 啓一)

→本書のご注文はe-booksから