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がんになった人のそばで、わたしたちにできること──「幸せな生」を支えるための10の講義

内容紹介

気鋭の緩和ケア内科医が支援者・家族に贈る、全10篇の講義録

がんを患い死に向かう人に、支援者はどうかかわるのか──。
「どうして自分が」「もう死なせてほしい」などの、答えのない苦しみをどのように受け止めればよいのか。
「やっぱり自宅で過ごしたい」「非標準治療を試したい」などの、揺れ動く意思や希望にどのように向き合えばよいのか。
本書では、がんになった人の「幸せな生」を支える実践的なヒントを、講義形式で語りかけるようにやさしくお伝えします。

編集者から読者へのメッセージ

日本人の2人に1人はがんになる時代。
がんをもっている人は、自宅や施設、地域であたりまえに暮らしています。

それを支えるために、医師や看護師、介護職、ケアマネジャー、家族などのさまざまな人がかかわっていますが、当然その支援は難しく、一筋縄ではいかないことが多々あります。
なかでも、「がんになるってどういうことなのだろう……」と、多くの方が日々疑問や不安をかかえながら支援にあたっている現実は見逃せません。

「がんになる」とはどういうことなのでしょうか。
どのような痛みや苦しみがあり、身体や生活、人間関係にどんな影響が生じるのでしょうか。
そして、それに対して支援者は何ができるのでしょうか。

本書では、「がんになるってどういうこと?」をテーマの根底に据え、がん領域のケアに20年近く携わってきた医師・西智弘先生に、支援にあたって必要となる知識や考え方をまとめていただきました。

コミュニケーションのとり方などの実践的な内容から、「ケアとは何か」というような哲学的な内容まで、幅広く取り上げていますので、さまざまな角度から学びを得られる本になっています。

思考を深めながら読み進めていただければ幸いです。

主な目次

講義01 がんになるとはどういうことか
講義02 がんによる「痛み」とはどのようなものか
講義03 なぜ「社会的な役割をもちつづけてもらう支援」が重要なのか
講義04 人生会議の本質を考える
講義05 がんによる生活への影響を把握する
講義06 「もう死なせてほしい」と言われたときにどう答えるか
講義07 死の直前の状態を知る
講義08 看取りに必要な心構えとはどのようなものか
講義09 がんで死ぬのは幸せなのか
講義10 1000年生きられる時代なら

著者情報

西 智弘(にし ともひろ)
一般社団法人プラスケア 代表理事
川崎市立井田病院 腫瘍内科 部長

2005年北海道大学卒。川崎市立井田病院にて、抗がん剤治療を中心に、緩和ケアチームや在宅診療にもかかわる。2017年には一般社団法人プラスケアを立ち上げ、代表理事として、「暮らしの保健室」「社会的処方研究所」の運営を中心に、地域での活動に取り組んでいる。
著書に、『がんを抱えて、自分らしく生きたい──がんと共に生きた人が緩和ケア医に伝えた10の言葉』(単著、PHP研究所)、『社会的処方──孤立という病を地域のつながりで治す方法』(編著、学芸出版社)、『だから、もう眠らせてほしい──安楽死と緩和ケアを巡る、私たちの物語』(単著、晶文社)など多数。