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今月のケアマネジャー

ケアマネジャー

介護専門職の総合情報誌『ケアマネジャー』最新号の内容をご紹介します。

7大症状別
“とるべき”対応と医療職への“上手な”伝え方

『ケアマネジャー』2023年1月号から、特集(7大症状別 “とるべき”対応と医療職への“上手な”伝え方)の内容を一部ご紹介いたします。

高齢者は複数の疾患を抱え、さまざまな症状を訴えます。
利用者が体調不良を訴えたとき、ケアマネジャーはどう対応して、何を医療職へ伝えればよいのでしょうか。
ここでは、そのポイントを在宅診療医がわかりやすく解説します。


7大症状別の悪い対応とよい対応

高齢者によくみられる7つの症状についてケアマネジャーがとるべき対応と、対応後の医療職への上手な伝え方について解説します。

頭痛

症状の特徴

痛みの起こり方

突然の痛み:脳出血やくも膜下出血を疑う
慢性的な痛み:筋緊張性頭痛に多い
発作的な痛み:片頭痛に多い

痛みの性状

くも膜下出血:「金槌で殴られたような痛み」といった激烈な痛み
筋緊張性頭痛:ギューッと締めつけられるような痛み
片頭痛:ズキズキする痛み

痛みの部位

頭痛は片側または両側のこともある
顔面の片側の痛みは三叉神経痛、おでこや頬の痛みは副鼻腔炎を疑う

随伴症状と疑われる疾患

発熱:髄膜炎、脳炎
首がかたい:くも膜下出血、髄膜炎
片麻痺、しびれ:脳出血

頭痛の種類と原因となる疾患

一次性頭痛(器質的疾患によらないもの):片頭痛、筋緊張性頭痛、群発頭痛
二次性頭痛(器質的疾患があって発症するもの):脳出血、くも膜下出血、慢性硬膜下血腫、髄膜炎、脳炎、三叉神経痛、脳腫瘍、緑内障、副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)

押さえておきたいポイント

【基本CHECK 】

☑頭痛の多くは筋緊張性頭痛や片頭痛
☑突然発症した激烈な痛みは、くも膜下出血や脳出血などの可能性を考える
☑筋緊張性頭痛は最も頻度が高く、同じ姿勢を取り続けることで起こるため、体操などで痛みが軽減することもある
☑片頭痛は音や光の刺激だけでなく、ストレス、寝不足、天候の変化などでも起こる

【症状から押さえる】

☑数か月前に転倒するなど頭を打ったエピソードがある場合は、慢性硬膜下血腫を疑う
☑片麻痺がある場合は脳出血を疑う
☑高熱に頭痛を伴う場合、医療職が心配するのは髄膜炎や脳炎である

とるべき対応と医療職への上手な伝え方

Badな対応

×頭痛と聞いてすぐに頭痛薬をすすめる
居宅には頭痛薬が置いてあることも多いが、医師の指示があるまで推奨しない

【理由】

  • ・頭痛の原因はたくさんあるため、頭痛薬を使うことで診断が遅れる
  • ・頭痛薬は慢性的に使用すると胃潰瘍などの副作用をきたす
  • ・筋緊張性頭痛は薬を使わずとも生活指導で改善することが多い

×頭のマッサージをすすめる
片頭痛では、マッサージはすすめない。

【理由】

片頭痛の場合、安静にして、痛い部分を冷やす

Goodな対応

すぐに医療機関への連絡を検討する

  • ・突然の激しい頭痛に見舞われたときは、くも膜下出血を疑う
  • ・頭痛と発熱がある場合、髄膜炎や脳炎などの可能性を考慮する

どのような痛みかを確認する

  • ・ズキズキする痛みかどうかが一つの目安。頭痛の多くは、筋緊張性頭痛か片頭痛であり、拍動性(ズキズキ)があれば片頭痛

体操などをすすめる

  • ・筋緊張性頭痛の場合は体操などで筋肉をほぐすことで改善することが多いため、体操や少し体を動かすことをすすめる

医療職への上手な伝え方

Point
☑頭痛に伴うエピソードを伝えるようにする
☑とりわけ頭部打撲や転倒のエピソードはないか
☑突然発症したかどうか
☑拍動性(ズキズキ)があるかどうか
☑発熱時は風邪症状などないか
☑高熱時は、首を動かしにくいなどの症状はないか
☑意識障害はないか
☑片麻痺などはないか         …などを伝える

【実践例】

CM 独居のAさん、ここのところ頭から首にかけて痛いと訴えてます。それ以外に発熱などの症状はありません
Dr どんな頭痛ですか?
CM  ご本人はズーンと重い感じと言っています。最近、閉じこもりがちで、こたつに座ってずっとテレビを見ているようです
Dr  筋緊張性頭痛かもしれませんね。時々立って、背伸びなどをすすめてみてください。それで様子をみましょう

ここがGood

痛みの性状と、頭痛に伴うエピソードから、医師は筋緊張性頭痛だとアタリをつけることができました。痛みの起こり方と性状がわかれば、緊急度が推し量れます。筋緊張性頭痛と片頭痛の特徴を覚えておきましょう

執筆:
鶴岡浩樹(日本社会事業大学専門職大学院教授、つるかめ診療所副所長)

 以上は、『ケアマネジャー』2023年1月号の特集の内容です。ぜひお手に取ってご覧ください。


特集

Chapter 1
パッと見でわかる!
7大症状の確認・対応ポイント
Chapter 2
医療職への上手な伝え方とポイント
Chapter 3
7大症状別の悪い対応とよい対応

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