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今月のケアマネジャー

ケアマネジャー

介護専門職の総合情報誌『ケアマネジャー』最新号の内容をご紹介します。

適切なケアマネジメント手法、利用者負担、LIFE ……
ケアマネが今押さえるべき5大変革ポイント

『ケアマネジャー』2022年11月号から、特集(適切なケアマネジメント手法、利用者負担、LIFE …… ケアマネが今押さえるべき5大変革ポイント)の内容を一部ご紹介いたします。

 介護保険制度がスタートして以来初の大変革の波が、ケアマネ業務に押し寄せています。一体この先何が行われるのか。そして、何を押さえておけばよいのかを詳しく解説します。

業務の流れで“5大変革のポイント”をチェック

インテーク・アセスメント

1.適切なケアマネジメント手法

 ・基本ケア:本人の意思決定支援への意識づけが問われる。
 ・疾患別ケア:見立てに漏れがないかのチェックリスト化を推奨。

2.ケアマネジメントの利用者負担

 ・利用者との信頼関係を構築するうえで、お金に関する説明力が重要に。

3.LIFE

 サービス提供事業者からのフィードバック票を確認し、科学的根拠にもとづいた課題の深掘りが求められる。

4.ケアプランデータ連携システム

 入院時のアセスメントなどで、医療機関等からの情報提供もデジタル化が増える。個人情報保護の観点から情報の取り扱いルールを見直す。

5.家族支援の強化

 ヤングケアラーの存在など、家族介護者への深い課題分析が求められる。

ケアプラン

1.適切なケアマネジメント手法

 疾患別ケアでは、課題分析で浮上しづらいこともある「誤嚥性肺炎の予防」への意識づけを。

2.ケアマネジメントの利用者負担

 サービス利用を抑制する意向が働く可能性も。プランに位置づける「サービスの重要性」への説明強化を。

3.LIFE

 プラン上の目標設定などでも、LIFEの情報を活用する。

4.ケアプランデータ連携システム

・サービス担当者とのプラン原案の共有も迅速化が進む。
・サービス担当者会議前に、プランへの問い合わせ・意見が増えることも。

5.家族支援の強化

 第2・3表における家族の役割や行動予定などについても、家族の都合やレスパイトへの配慮が重視される。

サービス担当者会議

1.適切なケアマネジメント手法

 「心疾患がある人のケア」などは、特に手厚い医療連携が求められる。医療職との間で、どのタイミングでどのような情報共有が必要になるかなどの計画をしっかりと。

2.ケアマネジメントの利用者負担

 ケアマネジャーのサービス調整のスキルを、利用者・家族が今まで以上に厳しくチェックする可能性あり。

3.LIFE

 ケアマネジャーへのフィードバック票の提供が常態化することを想定し、その活かし方について、事業所同士で詳細な取り決めを図る。

4.ケアプランデータ連携システム

CSVファイルによる出力やデータ連携クライアントへのアップロードなどが必須業務に。事務職以外もICTスキルのさらなるレベルアップを。

5.家族支援の強化

 診療報酬上の入退院支援で、ヤングケアラーにかかる情報収集が強化された。医療機関側との認識のすり合わせを図っておきたい。

モニタリング

1.適切なケアマネジメント手法

 「脳血管疾患がある人のケア」では、ステージ(段階)によってチェックすべき項目が異なる。どのタイミングで何を見るかの事前整理が大切に。

2.ケアマネジメントの利用者負担

 毎月利用料が発生する可能性もあるため、状態が安定しサービスが軌道に乗った後のモニタリングの必要性を、利用者に納得してもらうことが重要。

3.LIFE

 フィードバック情報を「どう活かすか」が重要。支援経過記録でも、その点をきちんと記すことが指導・監査のチェック対象に。

4.ケアプランデータ連携システム

サービス提供事業者からの利用実績データもデジタル化され、給付管理業務の負担減が期待される。

5.家族支援の強化

 家族の仕事や生活の状況把握にも今まで以上の労力が必要に

ケアマネ業務の5大変革を押さえよう

1.適切なケアマネジメント手法
なぜ導入される?

 これまで、ケアマネジメントでは支援内容の体系が整理されておらず、ケアマネジャーの経験値や事業所の方針などによって、アプローチ方法に差が生じているという課題が指摘されています。

  • ● 2016年に閣議決定されたニッポン一億総活躍プランでは、上記の課題を解決するため「適切なケアマネジメント手法の策定」が工程表に示され、主に「疾患別ケア」の研究が進められてきました。
  • ● 2021年3月、上記に「基本ケア」を加えた「適切なケアマネジメント
    手法の手引き」が完成しました。

要チェック! 実務はこう変わる!

▼インテーク・アセスメント
Point1
「基本ケア」「疾患別ケア」の項目をチェックリスト化する

「基本ケア」および「疾患別ケア」の項目をチェックリスト化することで、情報収集の抜け漏れがないかを早期に発見できるでしょう。

 特に抜け漏れが生じやすいのは、「基本ケア」の「意思決定過程の支援」についてです。十分な意識づけができているかが問われます。 また、水分や栄養、感染予防などは、本人・家族のなかで関心が低い場合もあり、ケアマネジャーとしては「どう考えて、どうされているか」という情報を引き出すための意識づけも必要です。

執筆・取材協力:
田中 元(介護福祉ジャーナリスト)

 以上は、『ケアマネジャー』2022年11月号の特集の内容です。ぜひお手に取ってご覧ください。


特集

  • ●パッと見でわかる! 業務の流れで“5大変革のポイント”をチェック
  • ●ケアマネ業務の5大変革を押さえよう
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  • けあサポでは今後、中央法規出版発行の月刊誌『おはよう21』『ケアマネジャー』について、最新号のお知らせや、介護現場の皆様に役立つ記事の公開をしてまいります。