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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)、『介護リーダー必読! 元気な職場をつくる、みんなを笑顔にする リーダシップの極意』(中央法規出版、2021年)がある。

リーダーは介護を語れるか

 2月28日に、公益社団法人かながわ福祉サービス振興会主催のセミナーを行ないました。これで平成29年度の講義の仕事は全日程を終えたことになります。
 平成29年度は、本当に多くの講義依頼をいただき、西へ東へと飛び回りました。
 その依頼のほとんどが、管理者・リーダー向け研修でした。多くのリーダーが、介護現場での人材育成に悩みを抱えています。どうすればよいチームが作れるか。どうすれば利用者本位の介護ができるのか。
 私は講義の冒頭で、「では、ご自分が目指す介護について、隣の人に説明してください」とお願いすることがあります。すると、多くのリーダーがそれを語れないのです。
 よい介護事業所を作りたいと思っているリーダーが、その介護を語れない。目指す介護の内容を語れなくて、職員達をどうやって引っ張っていこうというのでしょうか。
 スティーブ・ジョブスしかり、カルロス・ゴーンしかり、自分の会社の商品を誰よりも愛し、自信と誇りを持って商品をプレゼンしています。私たち介護事業所の商品は介護です。リーダーが、その介護を語れないのであれば、それで事業を発展させていくのは難しいでしょう。
 まずは、目指すべき介護、理想の介護を語れるようになることが、リーダーには求められていると思います。

 3月9日(金)、私の勤務する特養千歳敬心苑が実践報告会を開催します。
 当苑のリーダー、次世代リーダーたちが、自分たちの実践と、自分たちの目指す介護を語ります。
 実践報告会は、自分たちの仕事、自分たちの介護を整理する機会です。このような機会を設けることで、介護職は自分の介護を語れるようになります。自分の目指す介護が語れるようになります。そして、チームを引っ張っていくことになります。

 実践報告会、ぜひご来場ください。
 まだまだ未熟な私たちですが、介護職たちの志にきっと心を動かされると思います。

 詳しくは千歳敬心苑のHPまで。