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高室成幸のケアマネさん、あっちこっちどっち?

高室 成幸 (たかむろ しげゆき)

全国津々浦々、研修・執筆・アドバイザー活動を神出鬼没(?)・縦横無尽に展開する高室成幸さん(ケアタウン総合研究所)。
研修での専門職との出会いや、そのなかでの懇親的な現場を届けます。

プロフィール高室 成幸 (たかむろ しげゆき)

ケアタウン総合研究所所長。
日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』『新・ケアマネジメントの仕事術』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

介護離職ゼロ!のインパクトや、いかに?

 安倍政権のあたらしい方針で注目したいのは「1億総活躍時代」と「介護離職」です。
 ご多分に洩れず「一億~」はチト評判が悪いですね。かつての日本軍国主義のような「一億火の玉」「一億総玉砕」などなどを連想させるからでしょうか。それにもう1つの理由がポイントです。
 日本の人口は約1億3千万人なのですから、残りの3千万人いずこに?要介護高齢者や障がい者、幼児などを「役立たずな層」として活躍する人から員数外としているのか・・・

 まあ、そんな詮索はさておき・・・

 「介護離職ゼロ」です。
 まさに介護現場の人材不足に政権が着目し、国をあげて介護職員離職ゼロをめざすのかなと思ったら・・・さにあらず。
 介護と仕事の両立に苦労し、結果的に職場を去らなくてはいけない人たちをゼロにしようという意味とわかり、介護現場はおおいに落胆したと聞きました。

 そ、そこで・・・介護離職ゼロをめざすためにどうするのか?どうやら、施設をバンバン作ることを狙っているようです。

  • ・国や都道府県の遊休地を施設建設に提供する
  • ・首都圏などでは借地での特養建設を認める

 施設に親を入れられないから同居介護をせざるをえない、という声から「施設建設」を発想しているようです。
 たしかに、このことで介護から解放され仕事を辞めずにすむことになるのかもしれません。しかし、そうことは簡単に運ぶでしょうか?

 なにしろ、ただでさえ介護現場の人材が不足しているのですから、そこにあたらしい施設を作れば、さらに他の施設の人員不足は深刻になるでしょう。
 「外国人の採用を増やそう」という声もありますが、それほど効果があるとは思えません。

 それにそれに・・・当事者の「要介護となった親世代」は施設生活を望んでいるのでしょうか?いつまでの在宅で気兼ねなく暮らし続けたい、息を引き取るギリギリまで自宅で過ごしたい、と思っている人にとって、子どもの事情で強制的に施設生活を強いられるとするなら、これほど酷なことはないかもしれません。

 たとえば、こう考えてはどうでしょう。
 どうせ、施設に入れれば、月々「10万円~15万円」を払うことになります。ならば、在宅での介護に同じ金額を使ってみてはどうでしょう?もちろん、介護サービスは目一杯使っても上限3.5万円です。そこに+保険外サービスや自費サービスで組み立てるのです。
 介護保険なら小規模多機能などがいい例ですね。小規模多機能に+自費サービスや保険外サービスでやりくりしてみる。

 そして在宅で介護が続けられために家族の介護力のレベルアップ、つまりスキルアップを支援するためにサービス事業所やケアマネジャーも応援する。食事介助や排泄介助、入浴介助に移動介助などの「プロの技」を伝授する・・・これだけでも介護事故予防にもなるでしょう。痰の吸引などの手法も必要でしょう。

 また家族たちが愚痴もこぼせる場所として「介護カフェ」などが地域にあることもストレスケアの面でも効果的でしょう。

 そしてなにより「職場の支援」です。
 有給休暇以外に介護休暇がとりやすい環境づくり、それに午後出勤、午前のみ出勤などフレックスな勤務シフトの導入や部署・部門の異動、介護をしていることによるマイナス評価の撤廃などなど・・・
 そしてこのようなことに積極的に取り組む会社には、補助や助成をしていくことで、社会的な後押しができるでしょう。

 このような事も含めて「介護離職ゼロ」が実現できるのではないかと思います。
 みなさん、いかがでしょうか?

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    |日 時|11月22日(日)10:30~17:00
    |詳 細|WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage2711.shtml
  • シリーズ(7)「めざせ、モニタリングの達人!~ケアプラン評価とリスクマネジメント~」(定員20名)
    |日 時|12月13日(日)10:30~17:00
    |詳 細|WEBにて→http://caretown.com/tokyo/caremanage2712.shtml
 全国研修の様子は、ケアタウン総合研究所の公式FBをご覧ください。

研修会場・写メ日記

静岡県東部圏域「介護予防ボランティアの育成」

石川県介護福祉士会研修会
「人材育成とモチベーション」

新潟県村上市介護予防研修会
1人ひとりにできること! ~いつまで暮らしやすい「まちづくり」をめざして~

新潟県社会福祉協議会研修会
「人材育成とモチベーション」