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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

著書

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著(中央法規出版)

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)

第318回【パラリンピック閉幕~WE HAVE WINGS(私たちには翼がある)~】

 ついに、終わってしまいましたね・・・パラ競技のすっかり虜になってしまった我が家は、ボッチャ個人決勝戦の杉村選手の活躍に大興奮!スギムライジング見ましたか?握力「4」しかない杉村さんが、巧みにボールの持ち方を工夫し、可動域も限られる腕を起用に振り子のようにして、ボールを投げると・・・白い的球に、吸い込まれるように青いボールがくっついていく・・・本当に魔法のようです。。。

 うちの息子は、数年前に、パラスポーツ体験で、ボッチャを何度か経験していました。担当のお兄さんから「君、うまいね~♪」とほめられて、とっても得意げでした♪母にも父にも余裕で勝ちました。だから、彼の中では「俺はボッチャうまいぞ!」という自信がありました。でも、今回の観戦で、彼の自信は吹き飛ばされました・・・なぜなら、世界レベルのボッチャ競技は、想像をはるかに超えるものだったので!もう「すごい!」しか言えないようでした。(笑)

 彼の想像力はここで終わらないのが面白い。こうすれば勝てる気がする。こういうルールだったら、勝てるかもしれない・・・想像力が止まりません♪ この時点で彼の中で「障害がある人は弱いから、ハンデをつけてあげよう」なんて気持ちは微塵もありません。「このすごい人に、どうすれば僕が勝てるか?」という考え方になっています。そういう想像力の連続で、実際の生活の中での真の『障害理解』に繋がっていくのだろうな~と、つくづく思います。本当に、パラリンピックとは、私たちに多くの大切なことを伝えてくれている気がします。ま、何より純粋に「面白い!」これが、一番大切でもあるのですが…♪




 とうとう、日曜日に閉幕しました。アフガニスタン選手の合流であったり、障害の原因が紛争だったり、様々なことを伝え考えさせてくれたパラリンピックに、心より敬意を表します。そして、私の仲間たちもたくさん関わる閉会式のパフォーマンス、何度も何度もリハを繰り返したそうです!我が国のD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の最高峰が見られるものになったのではないでしょうか♪嵐の櫻井君の実況コメントに感動しました。「いや~これ、すっごい練習したんだろうな~!ほんとかっこいい!これ、フォーメーション移動を覚えるだけでも大変なんです。いや~!ほんとっすごいっ!!」途中、少し涙ぐんでおられるのでは?という声で、振り絞って話されていた声が印象的でした。きっと彼は、この数年にわたり、障害がある方々の取材を通し、ご自身が多くの実感を得てこられたのだと思います。それを伝えたい!という気持ちが随所にあらわれたパラリンピック期間だったように思います。本当に感謝です!

「ねぇねぇ、パラリンピックが終わったら、もっと私たち当たり前に受け入れられるかな~?」

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 パラリンピックの学校観戦に関する議論に対し、16歳の車いすユーザーの少年がSNSで、

 「小学校の頃、地域の小学校の校長先生に「君がうちの生徒と交流してくれたら、学ぶことがたくさんあるんだよ。触れ合いを大切にしたいのでぜひまた来てください」と言われて、誰と交流するかは自分で決めるし僕は教材じゃないし触れ合い移動動物園じゃないです」




 と投稿しました。彼は生まれつきの心臓病で車いすでの生活をしています。地域の小学校に入学を希望しましたが、「リスクがあり、対応できる教員がいない」と断られ、特別支援学校に通うことになりました。

 まさに、この子が言う通りなのです。そこなんです。社会が、大人たちが作り出しているこの、まさに【違和感】に、気づくべきなんです!

 私は多くの仲間達から聞いた話の中で、とても心痛めた話があります。彼らは、海外旅行をすると、「自分が障害者だったことを忘れる」と言います。そして、「日本に帰国すると、障害者だったと思い知らされる」・・・とも・・・

 私は、我が子たちには、オリンピックも見せてやりたいし、パラリンピックも見せてやりたい!これは、世界レベルのスポーツだからであって、「障害がある人たちが頑張ってるね~だから応援してあげようね~」じゃないんです。
 大人の伝え方ひとつで、子どもたちの理解が大きく変わってしまいます。その子たちが、これからの日本社会を作っていくのです。だから、一言一言の責任は重大なんです!

 是非、大人の皆さんはそういう認識で、ちゃんと想像力を働かせながら、発言をしていただきたいですし、その発言に自信が無い方は、障害がある方々と、ちゃんとコミュニケーションをとってみていただきたい!百聞は一見に如かずです。コロナ禍で、今は難しいですが、ぜひ、安心できる日が来たら、今後もリアルな企画は続けていきたいですし、それができるようになるまでは、オンライン企画も続けていきたいです。

 今までの日本の報道は、オリンピック=スポーツ局、パラリンピック=社会部・・・だったのを知ってました???今回の東京パラリンピックに関し、どのくらいの局がスポーツとしてちゃんと取り上げてくれているかな~それらも含め、これから調べてみたいと思います♪

 大会期間中、米国大手メディアから取材を受けました。「補助犬を通した障害者支援団体として、パラリンピックが社会に与えるどのような影響に期待していますか?」と・・・この質問のセンスにしびれました。本来であれば、日本国内のメディアにもこのような切り口で取材をしていただきたかった!ここにも、まだまだ日本社会の課題が見えた気がします。でもここから、レガシーを作っていけるのだ!と前向きにとらえています。

 大変な中で、多くの方々の多大なる努力と工夫で開催された東京オリンピック・パラリンピックです!閉幕後のレガシーを遺すのは、我々国民1人1人の意識です。もっともっと、素敵な社会に向け、1人1人がステキに成長して行きましょう♪

<参考> #WeThe15 https://www.wethe15.org/
“WeThe15”について知っておくべきこと
https://olympics.com/ja/news/wethe15-campaign-disabilities-awareness-paralympics
※障がい者は地球上の人口の15%を占めており、“WeThe15”は、彼らを代表して史上最大規模の人権運動を展開し、障がい者に対する差別をなくすことを目的としている。

当会では、補助犬や障害に関わる様々なお問い合わせを受け付けております。ご相談はこちらまで↓
 補助犬ユーザーの受け入れや、障害のある方々の接遇に関して

補助犬よろず相談窓口
 < 日本補助犬情報センター  e-mail:info@jsdrc.jp

<TOKYO応援宣言 人も犬もハッピー!補助犬を知ってほしい!>
https://www.youtube.com/watchtime_continue=1&v=QWBC_9jWAi4&feature=emb_title

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【障害者支援】全国の補助犬ユーザーと補助犬たちが安心して活躍できる社会を目指して!
(こちらの、Syncableの特設サイトからクレジットカードでの寄付が行えます♪)

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 是非、皆さんの様々なお声を、お寄せください。当会では、一緒に社会を更に更にステキに変えて行って下さるサポーターの皆さんを募集しております。お気軽にご連絡ください♪

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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