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不合格経験者インタビュー
挑戦の軌跡 The tracks of their challenge

ケアマネジャー試験の合格率は例年20%前後。毎年、約8割の受験生は不合格となってしまいます。
不合格となった人たちは、その後どのように立ち上がり、再び試験に挑んで合格を勝ち取ったのか。
経験者に挑戦の軌跡をうかがいました。


4回目の受験で晴れて合格(後編)

◎高塚雅之さん
アースサポート府中(東京都)

◆合格までの軌跡

2015年 不合格
2016年 不合格
2017年 不合格
2019年 合格

4回目の受験:勉強する「環境」と「習慣」づくり

けあサポ いよいよ4回目の受験になります。2015年から3年連続で受験をしたあと、2018年は受験をしなかったのですね?
高塚 2017年までは訪問入浴の実務経験で受験していたのですが、2018年は受験資格要件が変わって、国家資格取得後5年以上の実務経験が必要になりました。私は2014年に介護福祉士をとったので、2018年は受験資格がなかったのです。

けあサポ なるほど。逆に言うと、2014年に介護福祉士をとっていたから、2019年に4回目の挑戦ができたわけですね。
高塚 そうなんです。「あのとき介護福祉士をとっておいて本当によかったな」と思いました。

けあサポ 4回目の試験勉強では、前の3回と取り組み方を変えたところはありますか?
高塚 一番大きく変えたのは、勉強する「環境」と「習慣」をつくったことです。

けあサポ と言いますと?
高塚 それまでの3回は、時間がとれたときに勉強するというやり方で、勉強する場所もまちまちでした。でも、4回目のときは、テーブル付きの折りたたみ椅子を買って、勉強する場所を固定しました。そこに座るときは勉強をする、とスイッチが入るようにして。


けあサポ なるほど。それが「勉強する環境」ですね。「勉強する習慣」のほうはどうですか?
高塚 子どもたちが寝静まったあと、夜の11時か12時くらいから1~2時間、コンスタントに勉強するようにしました。休日はどうしても子どもと一緒に過ごすことになりますので、勉強は平日のみでした。

けあサポ 平日は夜遅くまで一生懸命勉強し、休日は家族の時間を楽しむ、というのも生活のリズムができてよさそうですね。
高塚 そう思います。前の3回と比べても、落ち着いて勉強を進めることができました。

自分に合った勉強法を編み出す

けあサポ 勉強法で変えたところはありますか?
高塚 前の経験で懲りたというわけではないのですが、4回目は問題集は使いませんでした(笑)。ただ、過去に落ちた試験問題については、YouTubeの解説動画を観て、自分が間違ったところの確認はしました。

けあサポ メインの勉強法はどのように?
高塚 教材は参考書1冊に絞り、色文字や太線など重要な部分をノートに書き写していきました。単元の最後に載っている問題を解いて、間違ったところや理解が曖昧なところは書いて覚えるようにしました。また、テキストは1ページ目から取り組むのではなく、重要度が高いと本に示されている単元を重点的に勉強しました。

けあサポ 過去3回の苦い経験をしっかり糧にして、勉強法についても改良されたわけですね。
高塚 私はこの勉強のしかたにたどり着きましたが、きっとそれぞれの人に合った勉強法があるのだと思います。


けあサポ 2019年は台風で試験が延期になった年でしたよね。
高塚 そうなんです。試験日に向けて集中力を高めて勉強していたので、試験が延期になったときは、ちょっと気が抜けてしまいました。再試験の日程がすぐには発表にならなかったので、年内は勉強に手がつかなかったです。試験日が決まってから、ようやくエンジンがかかりました。

けあサポ 試験が延期になったことのメリットやデメリットはありましたか?
高塚 プラスの勉強時間をもらえたので、細かい病名や症状をインプットできたのはありがたかったです。おかげで、本番では迷わずに解くことができました。

けあサポ 勉強する環境と習慣をしっかりとつくり、過去の経験を糧にした勉強法を編み出して努力した結果、4回目の挑戦で見事に合格を勝ち取ったわけですね。
高塚 試験の延期というラッキーな部分もありましたが(笑)。ようやく合格できてホッとしました。

再挑戦する方へのアドバイス

けあサポ このページを読まれているのは、今年の試験結果があまり思わしくなかった方が多いと思うのですが、そういう方々へのアドバイスをいただけますか。
高塚 3回も落ちた自分がアドバイスというのもおこがましいですが、ケアマネ試験はそう簡単に受かるものではないと思います。ですから、軽々しく「次は頑張ってください」とは言えません。もし、次にまた挑戦しようという気持ちになった方にアドバイスをするとしたら、まず「勉強する環境と習慣をつくることが大事」だと思います。

けあサポ 4回の受験体験を通して、高塚さんが到達した勉強の極意ですね。
高塚 はい。私はコロナ禍や諸事情があって、この9月に実務研修をようやく終えたのですが、勉強する環境と習慣をつくっていたおかげで、どうにか実務研修を乗り切ることができました。勉強する環境と習慣づくりは、試験合格後の生活にも必ず役に立つと思います。ただ、勉強する習慣が定着するにはある程度の時間がかかりますので、試験に再挑戦する方は、できれば年明けの1月か2月くらいから、少しずつ習慣づくりを始めるとよいと思います。

けあサポ ほかにもアドバイスはありますか?
高塚 試験に落ちると、どうしても自分に自信がなくなってしまうと思うのですが、そういうときこそ、自分が今就いている仕事を大事にしたほうがよいと思います。現在の業務で結果が出れば自信がつきますし、頑張っている姿を見ると、周囲の方たちも再挑戦に向けて動き出したときに協力してくれるようになります。


けあサポ 気持ちが落ち込んだときこそ、仕事を頑張る。素晴らしいアドバイスですね。今日はお忙しいところ、長時間にわたりお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
高塚 こちらこそ、よい振り返りの機会になりました。少しでも再挑戦される方たちのお役に立てたとしたら光栄です。ありがとうございました。

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