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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

第41回 障害者に関するいろんなマークについて♪ その2

 いよいよ、夏本番!の暑さがやってきました! 特に車椅子の方、ベビーカーの子ども、そして犬たちは、地表から近いですので地面の暑さには十分に気をつけてください! 熱中症予防も忘れずに!  お散歩時間として夕方を選ばれる方もおられますが、日没後すぐの地面は、まだまだ熱された鉄板状態です。それなら遅めの朝の方が、気温は暑くとも地面が暑くなり過ぎてないので、まだマシなんですよ♪

 さて、前回好評だった障害者に関するマーク色々・・・今回も引き続き大切なマークをご紹介します! あなたはいくつわかるかな~?

最近増えてきたこのマーク。どんな意味か、知っていますか?

 これは「耳マーク」といいます。耳に障がいのあることを表す、国内で使用されているマークです。聴覚障害者は見た目にはわからないために、誤解されたり、不利益をこうむったりと、社会生活上の不安が少なくありません。このマークが提示されている場合には、相手が「聞こえない」ことを理解して、ゆっくりと話したり、手話や筆談をするなど、コミュニケーション方法への配慮についてご協力をお願いいたします。

 このデザインは、耳に音が入ってくる様子を矢印で示し、一心に聞き取ろうとする姿を表したものです。耳マークは「きこえない」ために様々な場で苦渋を味わった難聴者が考案したアイデアであり、聞こえの向上、保障を求めていく積極的な生き方の象徴でもあります(全日本難聴者・中途失調者団体連合会 情報サイト参照)。

 前々回の補助犬マークの紹介内で紹介した『NPO法人essennce』さんのように、これらのマークを利用して、オシャレなシールを作成し、積極的に掲示下さる店舗を募集する活動等も広がっています!
参考:http://npoessence.exblog.jp/19837420/

多目的トイレで見かけますね。

 これは、【オストメイトマーク】といいます。人工肛門・人工膀胱を造設している人(オストメイト)のための設備があることを表したもので、オストメイト対応のトイレの入口・案内誘導プレートに表示されています。このマークのあるトイレには、オストメイトが、排泄物の処理、ストーマ装具の交換・装着、ストーマ周辺皮膚の清拭・洗浄、衣服・使用済み装具の洗濯・廃棄などができる設備があります。外見上は、身体障害者であることが判別しにくいオストメイトが、身障者トイレや多機能トイレへ入りやすくするために、トイレの入口にオストメイトマーク(案内用図記号)を表示してほしいと広まったマークです。このマークを見かけた場合には、そのトイレがオストメイトに配慮されたトイレであることについて、ご理解、ご協力をお願いいたします(公益社団法人日本オストミー協会 情報サイト参照)。

 この設備があるだけで、オストメイトの方々の社会参加、日常生活は大きく広がります! 例えば、こんな設備、多目的トイレ内にあるのを見たことがありませんか?

人工肛門・人工膀胱を洗浄するための設備です。

 うちの子どもたちは、手洗いと間違えそうになったことがあります。少し低い位置にあり、鏡も少し下の方に傾斜がついています。これは「ストーマ」という装具を装着している部分の皮膚のケアをする際に確認できるようになっているのです。

多目的トイレでよく見かけるマークのセット。

 多目的トイレから出てきた人は、車いす利用者でもなく、幼児連れでもない……どう見ても障がいがありそうではないんだけど、という場合、それは人工肛門等を装着している【内部障がい】のある方かもしれません。「障がいがないのに(実際にはあるのですが)、多目的トイレを使うな!」とは一概には言えないのです。

 現在、多目的トイレが充実してきましたが、一方であまりにその中にたくさんの機能を求めすぎ、詰め込み過ぎの施設も出てきています。そこで最近の流れとしては、機能が分散化したトイレが普及し始めています(例えば、オストメイト設備に関しては、広いスペースは不要なので、一般のトイレの中の一部個室に設置するなど)。これによって、オストメイトの方も、「多目的トイレしか利用できない」という状況から解放され、特に若い方にとっては、一般のトイレ利用で恥ずかしさも半減することに繋がっているようです。やはり何事も、それぞれの立場に立った考え方が大切ですね♪

 いつ何時、病気や障害で人工肛門・人工膀胱になるかは、年齢、性別等に関わらず、誰にもわかりません。真のUD(ユニバーサルデザイン)とは、その時代その時代のニーズに応じて、臨機応変に形を変えていくことが重要だと感じています。

 さて、次週も、「障害者に関するいろんなマークについて♪ その3」です。お楽しみに♪

ご寄付のお願い

 当会の使命は、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人と動物に優しい社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

  • ※ 2015年7月、日本介助犬アカデミーより「日本補助犬情報センター」へ名称変更いたしました。
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