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私はこうして合格しました!

国家試験を突破して晴れて社会福祉士の資格を取得した皆さんに、効果的な勉強法や仕事をしながら勉強を続けるコツ、資格を仕事に活かす展望などについてうかがいました。

第86回 M.Mさん

第86回 M.Mさん
IT企業のシステムエンジニア

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M.Mさんが使った参考書

社会福祉士国家試験受験ワークブック(専門科目編)
社会福祉士国家試験受験ワークブック編集委員会=編集
中央法規出版
社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験ワークブック(共通科目編)
社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験ワークブック編集委員会=編集
中央法規出版

M.Mさんの合格までの道のり

日程勉強内容等
6月就職活動を終え、参考書を購入
8月大学で国家試験とその出願方法についての説明会
10~12月大学の授業、卒業論文制作
12月後半ワークブック(WB)のページをパラパラめくる
1月(年始)「絶対合格してやる」と決意
1日1科目(全19科目)を確実に覚えると計画を立てる(WB)
1月5日1科目(人体の構造と機能及び疾病)からスタート(WB)
1月24日19科目(更生保護制度)まで暗記を終える(WB)
1月25日
1月26日
1~19科目の一問一答が完璧に解けるように復習(WB)
付箋を貼った箇所を全部確認(WB)
過去問を解く(初めて)
1月27日過去問を2回解く
1月28日過去問を解く
今まで解いた過去問を確認
一問一答と付箋箇所を完璧にする(WB)
1科目(人体の構造と機能及び疾病)を0点阻止のために復習(WB)

M.Mさんが考える必勝3か条
  • 「本当にこの資格が欲しいの?欲しいの?」と自問自答する
  • 「焦っても仕方ない、自分を信じよう!」と言い聞かせる
  • 「時間がなくても合格できる!」という思考をもつ

「児童発達支援に関わる福祉の現場で働きたい」という想い

 私は、漠然とした福祉への関心があり、大学で社会福祉を専攻していたのですが、大学では、周囲に発達障害の傾向を持つ人がいたこともあり、発達障害児への支援に興味を持つようになりました。その後、学びを進めるうちに実際の現場を見てみたいと思うようになり、社会福祉実習では児童発達支援センターに実習に行きました。

 それまでは、福祉の現場で自分が働く姿をあまり想像できなかったのですが、実習でソーシャルワーカー(SW)の仕事を目の当たりにし、自分がお子さんやそのご家族と関わるなかで、SWの仕事のやりがいや必要性を徐々に実感し、実習以降「やってみたいな」と思うようになりました。

 ただ、児童発達支援に関わる福祉の現場で働きたいという想いは芽生えたものの、新卒で福祉の現場に入ることには躊躇がありました。まずは、一般企業に入って自身の視野を広げたいと思っていたのです。とはいえ、いつか児童発達支援に関わりたいという想いは拭えなかったので、「やりたい!」と思ったときに行動できるようにベースは整えておこうと、社会福祉士の資格を大学卒業のタイミングで取ると決意しました。

あまりにも範囲が広すぎて途方に暮れる

 私は6月に就職活動を終えたので、その時点でワークブックを購入しました。ですが、内容が膨大すぎて、「今勉強しても試験日まで覚えていられない」と開き直って、受験勉強を後回しにしてしまいました。

 8月には、大学で国家試験の説明会が開かれました。しかし、まだ本気になれず、その後は大学の授業と卒論制作のために、受験勉強には手をつけませんでした。12月には、さすがにそろそろやらなければと焦ったのですが、ワークブックのあまりの分厚さに心が折れかけました。結果、年末に、ページをパラパラめくる程度となりました。

「絶対合格してやる」と決意

 明けて新年、本当に社会福祉士の資格が欲しいのかを自分自身に問い、「絶対合格してやる」と再度決意を固めました。その後、あまりのゴールの見えなさにくじけそうになったときは、「本当にこの資格が欲しいの?欲しいの?」と自問自答しながら、自分を鼓舞していました。

ワークブックを覚える

 本気になるのがあまりにも遅く焦っていたことや、「過去問や予想問題を使って、とにかく数をこなすことが大事」と周囲の人に言われたこともあり、まずは一度、“問題を解く⇒内容をワークブック等用いて確認”という勉強法を試してみました。ですが、この勉強法では、問題については理解できても、その背景や根本的な理由、関連知識を吸収できるわけではなく、むしろ脳内が散らかっていく感覚があり、不安が募るだけでした。

 そこで、「ワークブックを最初から最後まで確実に覚えることができれば、ほぼ間違いなく合格できるのでは?」という思考に至り、ワークブックをひたすら暗記する方針で勉強することにしました。

 一見、非効率的に見える方法ですが、「一度読んだ部分はもう絶対に忘れない」と心に決めて取り組むことで、知識は着実についていきました。「ここは大事そう」「ここは頭に入りにくい」という部分には付箋を貼り、何度も振り返るようにしました。

 また、科目末の一問一答は必ずその日中に完璧に解けるようにし、同時に、前日までに取り組んだ科目の一問一答を毎回全部見直しました。例えば、7つ目の科目を暗記した日は、1~6科目の一問一答も復習するということです。一問一答も、ただ解くのではなく、関連事項を確認するよう努めました。

焦っても仕方がない

 私は、国家試験まで時間がないなかで、効率的に勉強しようと、周りの人に話を聞いたり、調べたりして勉強法を模索しましたが、どれも自分にあわず、ただただ焦りました。

 しかし、焦っても時間がないことに変わりはありません。「焦っても仕方がない、何も変わらない」と、冷静になるよう自分に言い聞かせ、残り時間と自分の特性を見直して、現実的な自分の勉強法に辿り着きました。

 少し周りを見渡すと、「他人の勉強法や他の参考書の方がよいのではないか?」と思えてきましたが、自分がなぜ今こうしているかを確認し「きっと大丈夫!」と自分を肯定しました。

図書館やカフェにこもって勉強

 身近にTOEICの勉強をしている友人がいたため、その友人と一緒に図書館やカフェにこもって勉強をしました。その友人からは、異なる試験に向けて勉強をしているからこその意見をたくさんもらうことができました。勉強内容が違うので、相手の勉強法や進捗状況を気にしなくて済んだのも、私にはよい環境でした。

 また、社会福祉を専攻している大学の友人も勉強仲間だったので、「どういう風にやってる?」「どのくらいやった?」と受験勉強の進捗状況を確認しあうことで、「次までに勉強が進んでいなかったら恥ずかしいな」と思う状況をつくることもできました。もちろん、焦ったときは連絡を取り合い、「大丈夫だよ」と励ましあう関係でもありました。

 1月5日からは、1日8~10時間くらいずつ勉強しました。テキストを全て読み終えた頃には、一問一答と付箋を貼った箇所の記述は、ほとんど完璧に頭に入っている状態だったので、知識量に不安はありませんでした。

 本番4日前に過去問を初めて解きましたが、合格点を超えたので、少し自信がつきました。

国家試験直前・当日

 国家試験の前日は、夕方くらいには勉強をやめ、次の日の準備をし、早めに寝ました。そして当日の朝は、時間に余裕を持って会場に向かいました。向かう途中、同じ社会福祉士の受験者で電車や駅、会場までの道のりが混雑していたので、余裕をもつことは重要だと感じました。

 当日決めていたことは、「休み時間に答え合わせはしない」ということです。大学から一括で出願していたため、周囲に友人が大勢いたのですが、具体的な試験内容については会場では話さないようにしました。

 会場で落ち着けるよう、チョコレートも持参しました。

受験を終えて

 1月に入ってからワークブックを頭に入れるという、あまり参考にならなそうな内容ですが、なんとか合格点をとることができました。結局は、自分の勉強法を見つけ、それを信じてひたすらに取り組むことが大事だと思います。

 時間はありませんでしたが、“時間がない=合格可能性が低くなる”というわけではありません。時間があっても、ただ何となく勉強する人は合格できないだろうし、その逆も然りです。であれば、「時間がなくても合格する人になってやろう」と思い、着実に勉強することを心がけました。

 本腰を入れてからに限って言えば、自分にとって最適な方法で、最大限効果的・効率的に勉強に取り組めたと思っています。

 これから受験が控えている皆さん、情報収集はもちろん大事ですが、それを自分の中で咀嚼して、自分なりの勉強法を見つけ出してください。

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