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和田行男の婆さんとともに

和田 行男 (和田 行男)

「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。

プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)

高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

便利な機器

 とめ子さん(仮名)が「トイレはどこですか」と職員さんに聞いてきました。
 職員さんは「どうするのかな」と思って見ていると「こちらですよ、どうぞ」と、トイレまでお連れしました。

 クルマに付いているナビゲーションシステムは、行き先=目的地を入力すると、画面上の表記と音声で連れてってくれます。
 パソコンは「ともだちといけぶくろにあそびにいった」と入力すると「友達と池袋に遊びに行った」と変換入力してくれます。

 きっと、ナビゲーションを使うようになって道を憶えようとしなくなった人や、パソコンを使うようになって習った漢字を忘れてしまった人や書けなくなった人がたくさんいるのではないでしょうか。

 とめ子さんにとって職員さんは、ナビゲーションやパソコンと同じで、「どこ」って聞けば(入力)連れてってくれる便利な者(電子機器)でしょうが、認知症の状態にあるとめ子さんが「自力でトイレに行けるようにならない・行けることを取り戻せない」可能性は高くなることでしょう。

 この後、職員さんたちと「僕らの仕事」について意見交換をさせていただいたところ、職員さんたちから「いろんな場面でそうなっていました」と言ってもらえましたが、きっと今は、とめ子さんにとって便利な機器ではなく必要な支援者になっていることでしょう。

2022年2月22日

 こういう数字の並びに何の関心もない人には「どうでもいいこと」でしょうが、数字の並びに興味をもつ僕としては触れずにはいられない日なので、お付き合いください。

 同じ数字が西暦表記で過去一番多く並んだのは「1111年11月11日」の8個だと思いますが、次に来るのは「2222年2月22日」で同じ数字は7個ですし、「3333年3月3日」までいくと、6個どまりです。

 次に同じ数字が8個以上並ぶときは「1」しかなく、「11111年11月11日」の9個まで遭遇できません。

 そう考えると最大寿命100年ちょいしかない人間にとって「2022年2月22日」に遭遇できたことをどう考えるかです。
 西暦と共に考えればの話ではありますが、1955年生まれの僕にとって生まれてから死ぬまでの間に、1種だけの数字並びの日に遭遇できない運命にありますから、「1999年9月9日」「2000年2月2日」以来、「0」と「2」という二種の数字が混じっているとはいえ6個も同じ数字が並ぶ貴重な日に遭遇できたのは奇跡なのです。

 しかも生きている間に二種でさえ同じ数字が6個並ぶことはなく、「2033年3月3日」というように三種になってしまいます。こうなると、数字の並びとしては1種2種とは違った景色ですからね。興味が薄れます。

 ただ日本の場合は元号がありますので「令和4年4月4日」「令和11年11月11日」という、日本独自の貴重な数字の並びに遭遇する可能性は、他力本願(天皇陛下次第)ではありますが、僕にもあります。

 数字の話のついでに僕が乗っている仕事用車のナンバーは「65-69」なのですが、先日職員さんから「何か意味があるのですか」と問われたので「65歳でもロック」と答えたら「大笑い」されました。
 ちなみにブログでよく紹介する僕の愛車54歳のミニちゃんのナンバーは「32-69」です。

写真

 ツララには「神秘」を感じます。

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