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和田行男の婆さんとともに

和田 行男 (和田 行男)

「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。

プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)

高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

WADA

 お昼ご飯が終わったころを見計らってグループホームを訪ねたら、女性入居者五人が寄ってきて「まだ、お昼ご飯をいただいていなんだけど」と語気強く迫られたのよォ。
 職員さんに聞くと、いつもより若干早めに食べたようで、その影響かもしれないんだけど、ものは試しに腰かけていた男性の入居者に「〇さん、ご飯は食べられましたか」ってふると「昼は食べたぞ!」って一言。
 途端に女性陣は何も言わなくなったけど、これって和田さんがよく言っている大事な関係性よね。

 薬剤師さんたちが違法薬物撲滅キャンペーンのお手伝いで取り組んでいる「違法薬物はダメよねェと言ってもらえるアンケート」があって、試しにグループホームの入居者さんたちに話題を投げてみたんだけど、案の定「薬は大事よ。私も飲んでる」ってな展開となり断念したわ。ほんと、案の定だったわ。

 そんな話を連れ合いから聞いた日の夕刊一面記事は、北京オリンピックでドーピング違反疑いがかかっているフィギア女子選手のことでした。
 読んでいて「えーっ、そうなん」って驚いたのは、世界反ドーピング機関のことを「WADA」って書いてあったんです。

 僕の名前の世界機関があることを知り調べてわかったのですが、WADAは「World Anti-Doping Agency」の略で、反ドーピング(薬物使用)活動を世界規模で推進するために1999年に設立された独立した国際的機関だそうです。
 さらにネットで調べると説明文の中に「WADAが設立された」「WADAが行うようになり」「WADAに反発していた」「WADA規程」「WADAの統一基準」「WADAが公認を取り消す」など、WADAは怖ろしいほどの権力(者)でしたね。

 新型コロナウイルス感染第六波は、これまでとは違って「我が子ルートが多いなぁ」が実感です。学校・幼稚園・保育園で子供が感染⇒親が感染・濃厚接触者認定=出勤できないという流れですね。
うちのちびっこの小学校も、学校丸ごとロックダウンできないのか学級閉鎖措置を講じていますが、かなり歯抜けになってきているようで「何か変」です。とっても中途半端な感じがします。子どもたちが集まる「習い事」も普通にやっていますからね。蔓延する条件が揃っているように思います。

 また、感染して〇週間経つのに未だに辛い後遺症に苦しんでいる者がいるのも、以前にはなかったことですね。
 ワクチンの普及、新薬の登場など状況が変わってきている中でコロナウイルス感染を深刻に受け止め過ぎるのもどうかとは思いますが、軽く考え過ぎる危うさをも実感しています。

 世界中で4億人に感染し、500万人を死に至らしめ、日本でも400万人に感染、2万人を死に至らしめた脅威のウイルスであり、しかも2年経ってもまだ人類を苦しめ続けているウイルスを甘く見たら大変なことになるのではないでしょうか。

 「いつまで続けりゃいいの」
 どこかの国の国民のように怒りモードにはまって行動しがちですが、まだ怒っちゃいけないんでしょうね。今は「コロナ前の非日常」を「日常に変える」ことで、「非日常に戻す」のはまだ先のこと。
 僕も知らぬ間にマスク着用、手洗い・消毒、密回避、換気は日常化してきましたもんね。切り口変えれば「習慣って恐ろしいな」って感じます。
 お互いに気を付け合いましょう。

写真

 以前にもブログで紹介しましたペットボトルのラベルなんですが、2014年に日本コカ・コーラが「コカ・コーラFAFAワールドカップトロフィーツアー」の日本で行うキャンペーンの一環として「TAKUYA」「OGAWA」「ABE」といったように250種類以上の名前や名字をラベルにデザインし期間限定で販売した「ネームボトル」のラベルです。

 きっとWADAは売れ残ったんでしょうね。
 僕の同僚がどこかで安く売っているのに出くわし「オーッ!WADAさんのボトルだ」ということで、わざわざ買ってきてくれたものです。
 今回のブログ「WADA」にぴったりはまりましたね。
 ちなみに「ネームボトル」は翌年も第二弾が行われ、その時は「Ami」「Naoto」「Tanaka」というような感じのラベルが売り出され、その後には「オリジナル・ネームボトルをつくろう」というイベントも行われ、プレミア価格がついたものもあったようですね。恐ろしい時代です。

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