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和田行男の婆さんとともに

和田 行男 (和田 行男)

「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。

プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)

高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

チームワークは大事?


 「チームワークは大事だと思いますが、和田さんはチームワークについてどう思いますか?」
 先日、沖縄に行かせていただいた時に、そのような質問を何人かの方からいただきました。

 「僕はチームワークを大事だとは思っていません」
 そう答えました。
 意外に思う方もいたと思うし、これを読んでくださっている方の中にもいることでしょう。

 なぜ大事だと思っていないか。
 結論的にいえば「大事だと思っていようが、思っていようまいが、チームワークは必要不可欠なことであり、自分がどう思うかに左右されるようなものではない」ということです。

 人は1日24時間×年365日=8760時間生きています。
 おおむね8700時間を生きる人の支援をするときに、週40時間×年52週=2080時間労働する職業的支援者が4.3人いなければ、1年を通して支援しきれません。
 これだけを考えてもチームを組んで支援するしか手立てはないということです

 しかも、介護職側から考えれば、人の「内(身体の中)」なることは医師にしかわからないことが多々であり、人の「内」と「外(取り巻く環境)」の両面で生きている人を支援するには、医師とチームを組むしか道はありません。医師の側からみても同じことがいえます。

 人が生きることには他人(家族も自分以外の人=他の人)がかかわっています。
 要介護状態にある人たちにとって、かかわっている人すべてが「支援するチーム」であり、チームとして支援するのは当たり前のことであり、「大事」というより「必要」だと僕は考えているということです。
 別な言い方をすれば「必要なことだから大事」であって、「大事」が先にありきではないですね。

 さらに「必要」と考えれば、必要な人を失えば支援できなくなるわけですから、失わないように丁寧にかかわりをもつことになるでしょう。 人は、自分を必要としない人からは離れたくなりますものね。

 この質問をいただいたことを機会に、うちの研修会でもこれをテーマに話しました。

 介護業界に働き手がこない今だからこそ、「チームメイトとして迎えているか」「チームメイトとして丁寧に関わっているか」どうか、「チームが崩壊すること=必要不可欠なことを失う=生きることを支援できなくなること」を、うちの連中と一緒に改めて考える機会にしていきたいと思いました。

写真

 中国地方のど真ん中、広島県東城町・西城町で社会福祉協議会が主催する認知症予防講座にお邪魔しました。
 高齢化率が40%を越える地域ですが、講座の参加者は65歳なら若者。
 ある地区の講座に行かせていただいたとき、ざっと見渡すと、どうみても80歳代ばかりに思えたのでつい「もう予防の話、皆さんには、いらないですよね」って言ってしまいました。
 超高齢社会は何か悪者のように思われがちですが、課題は「少子化」であって、元気な高齢者人口が多いのは日本の宝!世界の誇り!ですよね。

追伸

 下は小学1年生のちびが書いた漢字。  何て読むの?って、連れ合いが聞くと…


 「ヘラクレスオオカブト」だって。
 よく見ると、そう見えてきますもんね。子どもは天才!!
 ちなみに小学4年生のちびに「ヘラクレスオオカブトって漢字で書くとどんな字?」って書いてもらうと…。


 虫の大王だってことが一目瞭然。
 子どもには、かないません。