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和田行男の婆さんとともに

和田 行男 (和田 行男)

「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。

プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)

高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

「より良く」へ壮絶な闘い


 介護とは全く関係のないことですが、世界的規模で行われている超ビッグイベント「フォーミュラー1カーレース(以下「F1」」の日本グランプリに、スタッフとして今日参加してきました。

 なんでそんなことができるの?
 そう思われる方も、自分も参加したいと思われる方もいることでしょう。
 でもこれはたまたま、どの業界にも蔓延している「人手不足」の波が僕に届いて、行けたっていうだけのことなんです。

 何処の世界もそうでしょうが、とかく表の華やかさしか見えないものです。でも、表の華やかさのために裏で壮絶な闘いがどこにでもあるように、ここでも行われていました。

 例えば、ドライバーが歩く赤ジュ―タンを「縦一列に敷く」という打ち合わせた内容が、直前に「縦二列に敷く」に変わりました。そのための準備をしていませんので大慌てですが、「縦一列だったじゃないか」は通じません。
 指示を出しているのはこの世界的イベントの中で鍛えられているプロフェッショナル。本番直前まで「より良く」を追求します。

 それに対して「わがままな」と怒る人もいるようですが、『プロフェッショナルな判断に対して「何とかするのが僕らのプロフェッショナル」であって、「できません」とか「何を打ち合わせてもいないことをいきなり」なんてほざいているうちはダメでしょ』と、さらっと受けて立つ人が、僕をスタッフとして呼んでくれた人です。
 この方もプロフェッショナルなんですよね。(介護も同じですね)

 僕の主な仕事は、「ドライバーズ・パレードというショー」の裏方でした。このパレードは決勝レースの前プログラムとして行われるのですが、クラッシック・オープンカーにドライバーを乗せて、レーシングコースを1周するというものです。

 言ってしまえばそれだけのことなんですが、前日の午後から下見・準備を夜中までして、3時間ほど眠ったかとどうかに起きて6時に会場(サーキット内駐車場に車が集結)入りというハードワークでした。もちろんそれ以外の仕事もありましたしね。

 でも僕的には「大好きなクルマ、それもクラッシックカーから最新鋭フォーミュラーワン・カー」に囲まれて、めちゃめちゃ幸せな2日間でした。

 それにしてもF1ドライバーは、どなたもカッコいい!!
 優勝者のハミルトン選手(メルセデスAMGチーム)なんて、かなりお茶目でしたしね。
 ぜひ来年は、鈴鹿サーキットへ足を運んでみてください。しびれますよ。

写真

 日本グランプリ前夜祭という催しが開かれていましたが、夜のサーキットもステキでした。30の文字が今年の特徴。メモリアルな2018年なんですよね。
 下の写真は、各地から集結してきたクラッシックカー22台ですが、このように待機場(駐車場)に整列させるのも僕らの仕事でした。ハハハ、良い仕事でしょ、表向きは。


 超レア「フェラーリーデイトナ」をバックに、超レア「和田さんネクタイ姿」をご披露しましょう。


 黒系のスーツ、ホワイトYシャツ、赤系のネクタイが、これに参加できる条件。
 赤系のネクタイの調達が遅れましたが、たまたま焼肉屋で居合わせた大杉くんから「いいタイミングで、ええネクタイしてんなぁ、それ、よこせ」とばかりに剥いだので間に合いました。ありがとね。