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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

著書

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著(中央法規出版)

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)

第240回【補助犬フレンドリー祭り in 恵比寿!!】で伝えたかったこと…②

 2018年9月30日に恵比寿ガーデンプレイスで開催した【補助犬フレンドリー祭りin恵比寿】は、台風接近のため時間短縮で開催することとなりましたが、そんな中たくさんご来訪いただき、本当に嬉しかったです!

 その中で、一番の功労者は、当事者である各障害のある方々です!今回は、盲導犬ブース、介助犬ブース、聴導犬ブースを準備しました。スタンプラリー形式で、全てのブースをまわるルールです。

 ここで最も大切にしかたったのが・・・「コミュニケーション」です♪

 まだまだ日本人の心の中に、障害のある方に対して、「手伝ってあげる存在」「助けてあげる存在」という『弱者』としてとらえてしまう傾向があるのではないかな~と感じています。その壁を取り去りたかったのです。そのために準備したのが、この3つのミッションです。

<盲導犬ブース>
 ・視覚障害者が先生となり、「点字」と「クロックポジション」を教えてくれます♪
 ・自分の名前を名刺カードに点字で打とう!

大人も子どもも、初めての点字を打つ作業に四苦八苦しながら、ユーザーさんたちの丁寧な指導を受けていました。
視覚障害者に対しては、声でのコミュニケーションが全て。
大きな声ではっきりと、名前やお願いしたいことを伝えます。
ちなみに、点字って、読む方向と、打つ方向が違うって知っていました・・・?(笑)新しい発見がいっぱいです!

<介助犬ブース>
 ・肢体不自由者が先生となり、「UDクイズ」を実施します。答えは・・・「ないマン」パネルの中に・・・♪

肢体不自由者の方々が社会参加のシーンで困ること色々・・・クイズ方式で出題していただきました。
なんと、答えは「ないマン」パネルの中に・・・
さて、全員クリアできたかな???

<聴導犬ブース>
 ・聴覚障害者が先生となり、自分の名前を「手話」で教えてくれます♪

左:まず、聴覚障害者に挨拶をして、自分の名前を伝えます。伝え方は色々、筆談、口話、スマホに打ち込み、など…
右:名前を伝えたら、聴覚障害者が「手話の指文字」を教えてくれます。子どもたち、一生懸命に自分の名前の指文字を覚えていました! 

<ゴールブース>
これで終わりではありません。各ブースでスタンプをもらったら・・・ラストステージ=ゴールブースです。
ゴールには、ラスボスが待っています!各ブースでクリアしてきた課題を、ゴールでクリアすれば、全てのミッションクリアで!ご褒美がもらえます♪

左:視覚障害者に点字のチェックをしてもらい、「ありがとう」の点字を付け足してもらいます。
右:手話で自分の名前を伝え、最後に「ありがとう」の手話を伝えます。

 見ていて感じましたが、子ども達はさすが!大人達以上に、興味津々で各ブースのミッションをクリアします。きっと、彼らには、目の前の人たちは「障害者」ではなく、様々なことを教えてくれる「先生」だったんだと思います。中には、2度も3度も回る子達もいて、とっても楽しんでくれていました。 習った手話をさっそくお父さんお母さんに披露する子達・・・みんなとっても、良い顔をしていました♪
 ゴールのブースで最後に伝えた、点字の「ありがとう」と手話の「ありがとう」の言葉・・・この言葉が、いつも目の前の人とのコミュニケーションにあると素敵だな~と思っています。恵比寿ガーデンプレイスのグラススクエア中が、「ありがとう」の笑顔であふれていました♪

 さて、続けてのコンテンツとして、手話歌ミニライブがありました♪ 手話シンガーの安藤一成さんによる「ほじょ犬って知ってる?」と「Behappy!」を披露くださいました。

左:かずくんの、澄んだ温かい声が会場中を包み込みました。
右:会場の皆さんも一緒に、「補助犬」の手話を♪
なんだかくせになるメロディで、身体が勝手に動き出します♪

 続けて、親子漫才!(笑)ではなく、親子トーク。 母である安藤美紀さん&聴導犬アーミと、息子の一成くんのトークは、面白さと温かさの中に、親子の絆を感じ、なんだか親戚のおばちゃんの気分でウルウルしてしまいました・・・
 ちなみに、安藤さんが聴導犬を希望したきっかけが、息子である一成君の「反抗期」でした。(笑)当時の事を話されて一成くんはちょっと照れくさそうにしていましたが、いまや、お互いが一番の理解者であり、お互いの活動を支援するベストパートナー!このアーミを含めての最強3人タッグは、これからも全国で活動を展開されます!是非とも応援してください♪

息ぴったりの親子トーク中。
アーミはすやすや夢の中・・・Zzz…

★★★絶賛!クラウドファンディング中!!!10/31(水)23時まで!!!★★★
「ほじょ犬って知ってる?」 歌と手話で多くの人に伝えたい。
目標金額まであと少しです!是非とも、皆さんの手でこの素敵な歌をCDにして、全国の子ども達に届けましょう!!!

 もう1つ、会場を賑わせてくれたものがあります。それは、オレンジパフェさん作成の、補助犬マリオネットです

補助犬マリオネット初めて、盲導犬に会う!!!
盲導犬さんは興味津々!遊びたくて遊びたくてたまらない!
でもちょっとおっかなびっくり(笑)な感じが、
たまらなくかわいらしかったです♪

 子ども達はもちろんのこと・・・補助犬たちも興味津々!「なんだこいつ?動くけど、なんだか知らない匂いだし・・・僕に似てるような気もするけど・・・?」って、ちょっとおっかなびっくりな感じで近づく様子が、メチャメチャかわいらしかったです♪ オレンジパフェさん、本当にありがとうございました♪11/3(土)には、宝塚で実施される「第20回身体障害者補助犬シンポジウム」にて、お披露目させていただきます! 現在、事務局STAFFが連日特訓中!(笑)乞うご期待!です♪

 補助犬をモデルにした「刺繍しおり」(ヒサゴ株式会社)
も、10月1日の前日ということで、特別に先行販売!実際にモデルになった補助犬たちも会場に居たりして、とっても愛くるしい表情に、多くの方が手にとってご覧になってくださり、とっても好評でした♪ 収益の一部が、当会の活動支援につながりますので、是非とも皆さんも、お近くの書店や文房具店をのぞいてみてください♪

実物を手配していただいた、ヒサゴさん、
ありがとうございました♪

 ということで、予定よりも3時間早く終了したため、ラストの伝える人になろう講座「インクルーシブ防災を地域で実現するために!~補助犬ユーザーとともに考える~」は延期となりました。また、当会SNSを中心に、開催のご案内は実施させていただきます。しばらくお待ち願います。

 今回、初の試みと言うことで、当方の要領も得ておらず、当日まで多くの皆さまのお力をお借りして、なんとか開催することができました!全国から集まって下さった補助犬ユーザーさん達、会場をご提供くださったサッポロ不動産開発株式会社様、当日お集まりいただきました20名の社会人・学生ボランティアの皆さま、そして企画段階からサポートいただきました、恵比寿新聞様、ジャーナリスト堀潤氏率いるGARDEN JOURNALISM 様、そして当日お越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました。これからも、みなさんの笑顔の「ありがとう」でいっぱいになるイベント企画をしていきたく思っておりますので、引き続きのご支援、よろしくお願いいたします♪

#補助犬 #ほじょ犬 #盲導犬 #介助犬 #聴導犬 #がんばれ補助犬 #当たり前 #補助犬同伴拒否0

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 是非、皆さんの様々なお声を、お寄せください。当会では、一緒に社会を更に更にステキに変えて行って下さるサポーターの皆さんを募集しております。お気軽にご連絡ください♪

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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