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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

第22回 「ほじょ犬都市伝説 その2 ……続・ほじょ犬って、かわいそう???」

 本日から、ソチパラリンピックが開催です! オリンピック同様に、盛り上げていきたいですね!

 私は、長野パラリンピックを現地で見たときの、衝撃と感動が今も忘れられません。到底真似できるレベルではない技や記録の数々、観ているこちらが得られるものが必ずあると思います♪ 3/7~16まで、寝不足覚悟で応援したいと思います!

「次は何をしたら、ほめてくれる?」
ユーザーさんとほじょ犬の間には、素敵な時間が流れています♪

 さて突然ですが、皆さん、「障がい者が飼う犬はかわいそう」って思っていませんか? ハッキリそう思ってはいなくても、少なからずそのことを感じることがありませんか?

 でもこれって、仕方のないことだと思います。なぜならそれは、【知らない】からです。

 障がいのある方々がどんな人たちで、どんな生活をしていて、何ができて、何ができないのか?

 それを知る機会がないから、【わからない】→【不安】→【たぶんできないだろう】→【補助犬はかわいそう】という構図が出来上がっているのだと感じています。

 そしてそれは、補助犬だけでなく、障がいのある方々の社会参加や就労など、多くの場面においてこの構図が見られるために、理解が進まないことが多々あるのかなとも感じます。

 このブログではこれまで、障がい者の方々がどんな方か、どのような努力を重ねて来られたか、どんなに凄いかなどをエピソードを交えて紹介し、決して「障がい者=守るべき立場の人」ではないことをお伝えしてきましたが、犬の世話に関しても同様のことがいえます。

  • 【視覚障害者】は、視覚に頼れない分、晴眼者以上に研ぎ澄まされた触覚と嗅覚と聴覚を駆使して、犬の健康状態やその日の様子をしっかり把握しておられます。
  • 【肢体不自由者】は、その方の動きや症状に応じて、使いやすく工夫された犬具やブラシ等のお手入れ道具などを使い(リハビリテーション専門職の協力が不可欠です)、できる限りご自身でお世話をされます。ただ、物理的にどうしてもできない部分や、障がいを悪化させる可能性があるような作業に関しては、家族やボランティアさんにお手伝いをしてもらいます。
  • 【聴覚障害者】は、聴覚に頼れない分、アイコンタクトでしっかりと意志疎通を図り、常に犬の様子を把握しておられます。

 それぞれが、できない部分を様々な方法で補うことで、なんら問題なく犬のお世話とコミュニケーションを取っておられます。いや、もしかしたら、それらは健常者以上のモノだと思います。

 現状、かわいそうな飼い方をされているペットはたくさんいますが、補助犬は、ペット以上に身体の一部でもあり、24時間一緒にいるという特別な存在ですから、愛情いっぱいに接しておられます♪ 事実、犬に愛情を持てるか、キチンと世話ができるかについては、最初の補助犬希望相談の際にしっかりと訓練事業者が調査・評価し、認定後もフォローしています。

 障がい者は、社会参加や就労など、様々なことにチャレンジできる方々です! スポーツもその1つ。障がいがあっても、練習を積み重ねれば、世界のトップアスリートにまでなれるのです!

 ロンドンオリンピックには、2人のパラリンピック選手が登場して話題になりました。聴覚障害者のためのデフリンピックもありますが、ソチ五輪には聴覚障害のあるスキー選手も出場していました。

 将来的には、オリンピックとパラリンピック・デフリンピックの壁がなくなる日が来るかもしれませんし、そうなって欲しいと思っています。だから障がい者のことを怖がらずに、まずは知ってほしいと思います。

 パラリンピックのスローガンに「ワン・ワールド、ワン・ドリーム、ワン・ピープル」という言葉があります。2020年に向け、日本もそこに向かいましょう!

 次回は、「ほじょ犬都市伝説 その3 ……ほじょ犬のストレス?」です。お楽しみに♪

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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