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訪問看護を担う看護師の新シリーズ第2弾!


 地域包括ケアシステムの構築が進められているなか、“訪問看護がその要”といわれるようになっています。訪問看護の重要性はますます高まっており、これからもいままで以上に国民から求められる存在になっていくことに間違いありません。

 その訪問看護を担っている看護職の方々に向けた新しいシリーズの刊行を、現在進めています。訪問看護の現場でニーズの高いテーマである「精神科」「小児・重症児者」「フィジカルアセスメントと急変対応」「緩和ケアと看取り」「認知症」の5書名で「Q&Aと事例でわかる訪問看護」のシリーズを構成しています。本書はその第2弾になります。

 本シリーズは、基本的に「基礎知識」「Q&A」「実践事例」の3部で構成しています。「小児・重症児者の訪問看護」の巻では次のような内容になっています。

  • 〇「基礎知識」では、在宅ケアを要する子どもの病態や必要となる医療ケアに関する知識、ケアを行うにあたっての具体的な看護技術、在宅療養生活を支えるチームケアについてのほか、家族看護の視点についても詳しく述べています。
  • 〇「Q&A」では、訪問看護の現場などでよくある疑問を24項目掲載しました。イラストや写真などを豊富に収載し、端的に疑問を解決できるようにまとめています。環境整備、吸引チューブ類の保管・消毒方法、人工呼吸器の設定、急変時の対応についてなど、小児・重症児者の訪問看護にあたって欠かせない視点をわかりやすく解説しています。
  • 〇「実践事例」では、医療的管理を求められる子どもと親へのケア、普通小学校への訪問看護、成人となった患者と家族への支援、多職種連携等のケースを取り上げ、そこで展開した看護の実際と事例の振り返りを行っています。また、訪問看護を受けている子どもをもつ母親の手記も掲載しました。

 さらに、本書では「資料」として、わかりにくいといわれる子どもをめぐる制度について解説しました。「難病法」の制定により指定難病が拡大されましたが、その最新情報を収載しています。

 現在、周産期・新生児医療の発展により、命を救われる子ども、在宅で医療ケアを受けながら暮らす子どもが多くなっています。一方で、小児訪問看護を提供しているステーションは全国の訪問看護ステーションの4割弱といわれています。小児訪問看護を実践できるステーションの増加が、今後さらに求められています。
 小児訪問看護というと、ハードルが高いと感じる方々も多いと思いますが、本書は、さまざまな不安や疑問を解消できるよう、わかりやすく、イメージしやすくまとめています。ある読者からは、本書を教材にして研修を始めたいとの声もいただきました。ぜひ本書を通して、小児訪問看護の実践に向けての一歩を踏み出していただければと考えています。

(中央法規出版 第1編集部 塚田太郎)

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