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介護記録に関する疑問

「伝わる」介護記録が書けるようになる!『よくある場面から学ぶ介護記録』担当編集者が伝えるその魅力

 介護職が現場での「つまずきどころ」について、改善点とその根拠を学びながら、確実に身につけたい知識と技術を磨くことができる新シリーズ、「ステップアップ介護」。
 その書籍を担当した編集者が、編集をしていく中で感じたことを語ります。

今回、執筆した人

*『マナーと接遇』編集担当者R
*入社8年、男性
*好きなテーマ:アセスメント、介護過程
*ほしいもの:お金 趣味:釣り

 介護は必ず複数人で行うもの。情報の伝達手段として「介護記録」を適切に書けることは非常に重要です。

 しかし、「書く」ことについて、苦手意識を持つ方は多いです。
 実際、きちんと文章を書いたのは、学校で書いた作文が最後、という方も多いのではないでしょうか。

 「介護記録」の本を読んでも、難しいことばかり書いてある。わかった気になっていても、「実際に記録簿(PC)に向かうと固まったまま時間だけが経過する」方も多いのではないでしょうか。

 中央法規出版が2020年3月に刊行した「ステップアップ介護」シリーズの『よくある場面から学ぶ介護記録』では、そんな介護記録が「スラスラ書けるようになる」ためのコツを学ぶことができます。

『日本語文法』を学ぶ本ではない

 介護記録の本を企画しようと、参考にするために、すでに発行されている数々の記録の本を見てみました。すると、「客観的事実と主観的事実を分けて書く」「結論を先に書く」など、難しい文法や専門用語が並んでいるのが目立ちます。

 『記録の書き方を知りたい人はもっと実践的なことが知りたいのではないか』

 そんな疑問を著者である鈴木真氏に投げかけたところ、出来上がったのが本書です。

 本書の目次構成を考えているときに鈴木氏が言ってくださった次の言葉が印象的でした。

 「介護記録は「伝わる」ことが最も大事。わかりやすく伝えるために文法を理解することも大事だが、それよりもまず「何を書くか」がわかっていることが最も重要。」

 介護の記録は「きれいに書くこと」「正しい日本語」で書くことが目的なのではなく、書いていることが正しく同じチームの介護職に伝わることが目的。
 そのためなら小難しい日本語文法の理解は後回しでも大丈夫、とのことでした。

 そのため、本書の著者鈴木氏には、『結論を先に書く』といった文法的なこと、つまり、「どうかけばよいか」ではなく、「何を書けばよいのか」「書くべきことは何か」がわかる場面設定をお願いしました。

どう書けばよい…?

介護の「よくある場面」での「ありのまま」を書く

 本書はおよそ40の「介護場面」「記録を書く際にやってしまいがちな場面」をあげ、その場面場面において「何を書くべきか」それを「どう書くべきか」をBefore Afterの例文付きで解説しています。

 例えば緊急・急変時の介護記録の書き方のコツ や、夜勤の時の介護記録の書き方など具体的な場面を取り上げ、そこでやってしまいがちな「記録の例」をとりあげ、どう改善すべきか、「何を書くべきか」を追求します。

NG文例

良文例

 コツは「ありのまま」に書くこと
 利用者が話した言葉は省略しない、利用者の介助手順を実況中継する…などありますが、その具体的方法については上記リンクからその一部をご覧いただくことができます。より詳しく知りたい方はぜひ本書をお手に取りください。

執筆者は初任者研修の講師も務める鈴木真氏

 本書の執筆者は初任者研修等の講師も務めながら、自身も小規模多機能型居宅介護を運営されている鈴木真氏。

 初任者研修や自身の住む神奈川県内での介護研修等で、介護記録の考え方に必要な介護過程やアセスメントの考え方にも精通されています。

 さらには、「小規模多機能」の運営者として様々な職員のあらゆる「記録」を見てきた経験から、介護記録の「イマ」の実態や特徴をよく理解されていて、まさに「よくある場面」を描くことが重要な本書のコンセプトにはぴったりな方です。

「記録」は大切な業務だから、学んでほしい

 介護記録は直接的なケアとはかかわりがないですが、チームで継続したケアを利用者に提供するために非常に大切な業務の一つです。

 大切な業務の一つだからこそ、何となくで書かずに本書をご活用いただくことで、適切な介護記録の作成につながればよいなと思っております。

もっと詳しく知りたい方はコチラ!

このページの内容は、鈴木真『ステップアップ介護 よくある場面から学ぶ介護記録』からテーマを選定し、Web掲載に見合う形に編集したうえで転載しております。より詳しい内容は本書籍をご覧ください。

著者:鈴木真
本のサイズ:A5判、186頁
定価:1980円(税込)

ステップアップ介護 シリーズについて

 「ステップアップ介護」は、経験の浅い介護職が一人前になるまでに確実に身に付けておきたい知識と技術を、厳選して紹介する書籍シリーズです。『認知症ケア』『マナーと接遇』『疾患・症状への対応』など、知りたいテーマを7つ用意しました。全巻にわたって、新人介護職の「つぼみちゃん」と、先輩介護職の「はなこ先輩」が一緒にナビゲートしてくれます!

 このシリーズは以下のような特徴があります。

  • ●経験の浅い介護職が一人前になるまでに確実に身に付けておきたいこと
  • ●介護現場の「実践」に直結すること
  • ●すぐに知りたいこと

これらがパッと見てわかる!

 「良かれと思ってやってしまっている」そんな場面をたくさん取り上げ、それが「どうしてだめなのか」その根拠だけでなく、「どうすればよいのか」までをわかりやすくまとめました。
施設内の研修テキストや参考書としての使い勝手もよく、ユニットリーダーやフロアリーダーさんにもおすすめ。詳細は特設ページをご覧ください。

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